3棟8.3万平方m規模で建替 船橋の若松二丁目住宅
[2023/11/29 千葉版]
船橋市は28日、南船橋駅前の分譲マンション「若松二丁目住宅」の建て替え事業について、事業計画の縦覧を開始した。1期工事として、3棟延べ8万3208平方m、1006戸のマンションを再建する。今後、市による認可を得て建替組合を設立、既存施設を2024年9月~25年5月に解体、25年6月に着工、28年2月の完成を目指す。設計は、長谷工コーポレーションが担当している。
若松二丁目団地は賃貸・分譲併存の大規模団地で、1969年に竣工し、築後53年が経過、老朽化が進行している。総戸数は48棟1334戸。うち、建て替えを計画している南側の分譲マンションは、16棟576戸。RC造5階建て延べ3万0142平方m。
計画では、1期工事として、敷地面積4万2294平方mのうち、西側の3万1682平方mにA~C棟3棟を新築。2期工事として、東側の保留敷地約1万0600平方mに約300戸の共同住宅を建設する。資金調達計画では、保留敷地処分金として27年度に27億4100万円の収入を見込んでいる。
1期工事の規模や延床面積(建築面積)は、A棟334戸が12階建て延べ2万5728平方m(4467平方m)。B棟498戸が15階建て延べ4万1022平方m(5464平方m)、C棟174戸が15階建て延べ1万6457平方m(2803平方m)。高さは順に、35.64m、44.25m、44.25m。
エレベーターは9基を整備。駐車場は、A~C棟の付近に2階建ての自走式駐車場を3基設置し、477台分を確保する。
敷地外周部に歩道状空地や貫通通路、敷地北西側や敷地中央部に広場状空地をそれぞれ配置し、敷地東側の広場状空地沿いに全体の供用施設棟を整備する。
供用施設として、マルチルームやライブラリー・ワークスペース、スカイラウンジ、キッズルームなどを計画している。
資金計画では、支出金として391億4800万円を概算。内訳は、調査設計計画費9億4000万円、土地整備費等14億円、工事費243億円、事務費等3億9000万円、借入金利息2億5000万円、借入金支出118億6800万円。
若松二丁目住宅管理組合は今年3月の臨時総会で建て替え決議を可決。コンサルタントは、ネクストアーキテクト&アソシエイツに委託、組合員として野村不動産、日鉄興和不動産、旭化成不動産レジデンス、三井不動産レジデンシャルが参画を予定している。