台風13号被災施設を復旧 河川の治水対策加速(千葉県の熊谷知事)
[2023/11/24 千葉版]
千葉県の12月定例県議会が22日に開会し、熊谷俊人知事は50議案を提出した。一般会計補正予算案の規模は148億0600万円。このうち、台風13号の災害対応に72億3200万円を計上している。熊谷知事は被災した公共土木施設の復旧に取り組むほか、河川の浸水被害を踏まえた治水対策を加速する考えを示した。会期は12月19日まで。
12月補正予算案では台風13号の接近に伴う大雨により被災したインフラの復旧や被災地域の復旧・復興、生活再建支援などの経費を計上している。
熊谷知事は被災した道路や河川などの公共土木施設の復旧を行うほか、氾濫の危険性が高い河川について、護岸整備や河道掘削などを前倒し、治水対策をさらに推進する考えを示した。
農地や農業用施設、林道などの復旧について、市町村を支援するほか、被災した地域鉄道についても、関係市町とともに復旧費用の一部を助成する。
歩道の流失などにより、通行止めとなっている粟又の滝遊歩道については、滝への入口などの復旧を進めるとともに、遊歩道全体の復旧に向けた検討を進めていく。
補正予算案ではこのほか、県発注工事量の平準化を図るため、一般会計で総額139億1400万円の債務負担を設定している。限度額の大きな事業をみると、舗装道路修繕33億円、県単道路改良13億5300万円、土砂災害警戒対策12億円、道路維持修繕10億4400万円などとなっている。
予算外議案では工事6件の請負契約締結議案を上程した。対象となるのは、千葉リハビリテーションセンター第1期の建築、電気設備、空調設備、衛生設備の各工事、東条地区の保台ダム管理用制御処理設備更新工事、八木拡幅函渠工その2となっている。