五井駅東口に文化交流施設を新設 基本構想の検討本格化(千葉県市原市)

[2023/11/21 千葉版]
 千葉県市原市は20日、文化交流施設検討委員会の初会合を開いた。市民会館の機能移転を念頭に、JR五井駅東口の文化交流ゾーンに拠点施設を整備する計画。今後、基本構想の検討を本格化し、民間活力導入可能性調査などを踏まえ、2025年度までに基本計画をとりまとめる方針だ。

 この委員会は学識経験者や関係団体の代表、公募委員など10人で構成。文化交流施設の整備に向け、さまざまな意見を聞くもので、委員長には日本大学理工学部の佐藤慎也教授が就任した。

 22年10月に策定した市原市拠点別整備基本計画(五井編)では、文化交流ゾーンに「音楽・芸術の交流拠点機能」を整備する方針が示されている。この方針を実現するため、老朽化が進む市民会館の機能移転を念頭に、文化交流ゾーンの核となる施設を整備する計画。子育て支援などの機能複合化も検討していく。

 基本構想の策定に向け、ニーズを把握するため、市民アンケートや利用者アンケートを実施する。併せて、必要な機能などを検討するため、市民ワークショップを開催している。

 ホールの先進事例として、文化創造拠点シリウス(神奈川県大和市)やウェスタ川越(埼玉県川越市)、市民会館(茨城県水戸市)を紹介した。

 基本構想や基本計画の策定支援業務は八千代エンジニヤリング(千葉事務所・千葉市中央区)が担当している。

 市民会館は開館から50年近くが経過し、老朽化が進んでいる。施設規模は延べ1万1802平方m。大ホール(1527席)や小ホール(419席)、会議室(3室)、茶室、和室などがある。

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