幹線道路9路線を整備 道路計画改定案 来年度は約17億円で(栃木市)
[2023/11/16 栃木版]
栃木市は、計画期間を2024年度から28年度の5年間とする道路整備基本計画の改定案をまとめた。それによると、9路線の幹線道路の整備、10路線の交通安全対策で早期完成を目指すとしている。道路事業費は24年度が16億9000万円で、25年度から28年度は各年度12億円を見込む。このうち新設改良費は7億円とし、重要整備路線は年平均6億円の事業費を試算している。
19カ所を重要整備路線に位置付け
市道の状況は、4999路線で総延長204万2292m(実延長199万96227m)となっている。このうち、1級市道が77路線の総延長24万2357m(実延長23万0201m)、2級市道が151路線の総延長21万6974m(実延長21万4268m)、その他の市道が4771路線の総延長158万2961m(実延長155万1758m)となる。
市道は改良済延長が132万1193mで改良率66.2%、舗装済延長が173万8488mで舗装率87.1%となっている。このうち、栃木地域は改良済延長が45万8963mで改良率68.8%、舗装済延長が51万8938mで舗装率77.6%。大平地域は改良済延長が23万0952mで改良率74.6%、舗装済延長が30万5134mで舗装率98.6%。藤岡地域は改良済延長が17万6940mで改良率51.4%、舗装済延長が26万5783mで舗装率76.6%。都賀地域は改良済延長が17万7001mで改良率64.5%、舗装済延長が26万2183mで舗装率96.8%。西方地域は改良済延長が11万2214mで改良率75.7%、舗装済延長が14万4000mで舗装率97.1%。岩舟地域は改良済延長が16万4223mで改良率65.5%、舗装済延長が24万0969mで舗装率96.1%とする。
都市計画道路は、計画延長131.35kmのうち改良済延長は82.65kmで、改良率は62.9%となった。市道における歩道の整備状況は、延長14万4756mで整備率が7.3%としており、うち通学路は2万0560mで整備率22.1%となっている。
幹線道路は、構造基準が最小幅員7mに排水等構造物を含めた8m以上を基本とし、歩道設置にあたっては縁石を設けた場合に幅員2.5m以上を確保し、セミフラット方式を選択する。自転車通行帯は矢羽根の路面標示などを道路構造で使い分ける。生活道路は、最小で幅員5m(車道4m、幅員0.5m×2)とする。
普通建設事業費は、24年度は新規の大型事業が複数見込まれることから137億円と試算したが、25~28年度は各年度69億円で安定的に推移すると予測した。道路事業費のうち、計画期間中の新設改良費は67%、維持費は33%程度になり、計画期間以降は維持費の割合が高まると推測する。
市は、重要整備路線で幹線道路は評価の高かった9路線を重要整備路線に位置付けて、早期完成を目指す。対象は[1]都市計画道路沼和田川原田線(柳橋町~箱森町)[2]都市計画道路今泉泉川線(今泉町1丁目~日ノ出町)[3]都市計画道路今泉泉川線(日ノ出町~万町)[4]市道1024号線(皆川城内町)[5]市道2089号線(大平町冨田)[8]都市計画道路藤岡駅前通り(藤岡町藤岡)[7]市道1066号線(藤岡町冨吉~蛭沼)[8]市道1006号線(西方町金﨑)[9]市道1055号線(岩舟町静)-となっている。
沼和田川原田線は、計画期間中に未事業化路線の事業に着手し、今泉泉川線(今泉町1丁目~日ノ出町)、1066号線、2089号線は計画期間中の完成を目指す。今泉泉川線(日ノ出町~万町)は、29年度以降に未事業化路線の事業化に着手する。1024号線も、計画期間中に未事業化路線の事業に着手。1006号線は計画期間中に整備して、計画期間後に完成させる。1055号線は、計画期間中に事業に着手する。
藤岡駅前通り(藤岡駅前広場)は、駅前の利便性と安全性を向上させるため、市道33074号線を整備する。1400平方mを年明けごろにも着工する計画で、予算額は7500万円を見込んでいる。
重要整備路線で通学路の交通安全対策(歩道整備)を行うのは[1]市道1031号線(箱森町)[2]市道1033号線(大宮町)[3]市道1033号線(平柳町3丁目~大宮町)[4]市道14328号線(皆川城内町)[5]市道1040号線(大平町土与~蔵井)[6]市道1047号線(踏切拡幅)[7]市道1073号線(藤岡町赤麻)[8]市道2147号線(藤岡町藤岡))[9]市道2033号線(都賀町合戦場~平川[10]市道1068号線(岩舟町静戸)-となっている。
このうち1031号線、1033号線(大宮町)、1040号線、2147号線は、計画期間中に未事業化路線の事業に着手。1033号線(平柳町3丁目~大宮町)、14238号線、1047号線は、計画期間中に完成させる。1073号線と2033号線は29年度以降の完成を見込み、1068号線は29年度以降に未事業化路線の事業に着手する。