解体分離し、再公告 視覚支援校の改築 入札概要発表(宮城県出納局)
[2023/11/8 宮城版]
宮城県出納局は11月7日、「視覚支援学校校舎等改築工事」の入札概要を発表した。11月13日に一般競争入札を再公告し、施工者の選定手続きを開始する。発注内容を見直した同工事では、視覚支援学校(仙台市青葉区)の建て替えについてRC造2階建ての校舎棟や付属棟を建設する。
改築工事は教育庁が土木部に事業を移管している。発注業種・等級は「建築一式工事S等級」。13日に一般競争入札を公告して参加者を募り、12月7日に開札する。入札には標準型(施工計画型)の総合評価を適用する。
学校施設が老朽化している視覚支援学校では、同じ敷地にある視覚障害者情報センターの改築を含め、校舎などを一体的に建て替えている。
校舎の改築工事については当初、5月中に初回の一般競争入札を公告した。その時は旧体育館と旧情報センターの解体も含めていたが、発注内容を見直し、開札前に入札を取り下げた。
解体工事については分離発注し、赤坂建設(仙台市泉区)が10月に「視覚障害者情報センター等ほか1件解体工事」を7283万6000円で受注した。
13日に再公告する改築工事では、旧体育館、旧情報センターの解体跡地にRC造2階建て延べ4448平方mの新校舎を建設する。また、S造平屋の付属棟3棟(計65平方m)も建設し、外構を整備する。赤坂建設が受注した解体工事の工期が2024年4月30日までとなっていることから、実際に着工するのは来春以降と見られる。現時点では2025年夏ごろの完成を見込んでいる。
土木部が公表している発注予定では、概算工事費を15億円と試算している。
新校舎などに係る設備工事について、土木部は「視覚支援学校改築電気工事」と「視覚支援学校改築機械工事」を別発注する予定。11月中に一般競争入札を公告する方針だ。電気工事の発注業種は「電気工事」で、予定価格は2億~3億円。機械工事の発注業種は「管工事」で、予定価格は4億~5億円を見込んでいる。