5カ所で避難路整備 現道拡幅/来年度から一部設計(宮城県 東松島市)

[2023/11/3 宮城版]
 東松島市は、新たな津波避難計画に避難路の整備を盛り込んだ。小野地区に2カ所、赤井地区に2カ所、矢本東地区に1カ所の計5カ所で避難路を整備する。いずれも既存の市道を拡幅して津波から車で内陸部へ逃げられるようにする。来年度から一部の路線で設計に着手する見込み。

 対象路線は小野地区が牛網関下線の2カ所、赤井地区が中区線と下区北沖線、矢本東地区が作田浦月観14号線。おおよその拡幅区間は設定しているものの、延長や幅員、ルートも含めて詳細は設計業務を委託して決める。

 事業費は都市防災総合推進事業の補助金を活用する。同市は昨年度に政府から津波避難対策特別強化地域に指定された。特別強化地域では避難道路や津波避難タワーなどの整備に係る費用のうち、国の補助率がそれまでの2分の1から3分の2に引き上げられる。

 同市の津波避難計画はほぼ改定作業を終えており、現在行っている市政懇談会で地区住民に概要を説明した後、最終決定する。市政懇談会は20日までに3地区で終えており、31日に矢本東地区、11月1日に矢本西地区、同6日に野蒜地区、同17日に小野地区、同29日に大塩地区で開催する。

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