新たな産業用地整備へ 鎌取IC周辺17haの地区計画原案(千葉市)

[2023/11/2 千葉版]
 千葉市は1日、鎌取インターチェンジ(IC)周辺地区の地区計画原案を明らかにした。中央区生実町など17.2haを工業用地とするため、都市計画変更に着手する。同地区ではエム・ケー(東京都日野市)と京成電鉄(市川市)が新たな産業用地の開発を提案しており、2024年度の着工を目指している。

 この地区は、主要地方道生実本納線・鎌取ICから西に約1.5km、京成千原線・学園前駅から北東に約800mの市街化調整区域にある。インターチェンジから近いなどの立地条件から、市産業用地整備方針で産業用地整備を進めるエリアとして位置付けられている。

 エム・ケーと京成電鉄が、新たな産業用地「仮称・ネクストコア千葉生実」を共同開発することを提案している。本年9月には事業者から地区計画法に基づく、都市計画提案が行われた。これを受け、同市は都市計画変更の手続きを進めていく。

 地区計画の原案では、自然環境や周辺住宅地に配慮し、製造施設や物流施設などを主体とした土地利用を誘導する方針が示されている。地区北側の生実本納線から地区内へアクセスできる取付道路のほか、区画道路を適切に配置する。幅員は12mを想定している。

 原案については、市役所などで15日まで縦覧できる。都市計画説明会や案の縦覧、市都市計画審議会などを経て、年度内の都市計画決定を目指す。その後、事業者が開発許可申請し、許可取得後、2024年度の造成工事の着手、26年度中の完成を予定している。

 22年9月に策定した市産業用地整備方針では、新規の産業用地を32年度までに70ha供給することを目標に掲げた。市企業立地課はネクストコア千葉生実に続く産業用地を継続的に供給できるよう、市内全域で候補地の検討を進めている。

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