庁舎基本構想を策定 支援業務で公募型プロポ開始(矢板市)
[2023/11/1 栃木版]
矢板市は1日から、庁舎整備基本構想策定支援業務の委託に係る公募型プロポーザルを開始する。参加資格は、市の入札参加資格者名簿で測量・建設コンサルタント等、または物品等納入(計画策定・支援)に登録された単体企業で、過去10年間に国や地方公共団体の庁舎整備の基本構想、または基本計画の受託実績を有していることなど。参加申込書は10日午後5時まで、企画提案書は30日午後5時までに持参または郵送で提出し、プレゼンテーション審査を経て12月中旬にも結果を通知する。履行期間は2025年3月10日までで、提案限度額は562万1000円(税込み)とする。
この業務は、市の新庁舎の機能、役割、規模、事業手法などに関する考え方について整理し、広く市民の意見を取り入れながら、市にふさわしい新庁舎の基本構想を策定するための調査・検討などの支援を行うもの。
業務の内容は、現庁舎の課題・状況などの整理や庁舎の基本的な考え方、基本理念・基本方針を定めるほか、基本方針の視点から庁舎の機能を整理し、併せて庁舎の規模を検討する。さらには建設場所の考え方や敷地の利用計画に関する考え方、建築計画に関する考え方、窓口及び執務空間計画に関する考え方、事業計画に関する考え方などについて比較・検討し、このほか必要と思われる機能があれば提案する。
スケジュールは、参加申込書を10日午後5時まで、企画提案書を30日午後5時まで持参または郵送(簡易書留)で総務課管財担当まで提出し、一次審査の結果を12月7日に通知する。プレゼンテーション審査は12月12日を予定し、結果は12月中旬に通知する。
プロポーザルは100点満点とし、60点未満は失格となる。審査基準は▽業務実績(10点)▽業務に対する実施体制について(20点)▽業務の進め方について(20点)▽非常時における災害対策の拠点として、防災機能が確保できる安全・安心な庁舎について(10点)▽環境負荷の少ない庁舎について(10点)▽社会情勢の変化に柔軟に対応可能な汎用性の高い庁舎について(10点)▽プレゼンテーション(10点)▽提案価格(10点)-としている。
新庁舎整備計画は、コロナ禍で中断していたが本年度から再開する。市は基本構想策定にあたり、市民公募委員や市内関係団体、学識経験者などで構成する「新庁舎整備検討委員会」を設置する。市公共施設等総合管理計画によると、現在の市庁舎は1962年の建築で老朽化が著しい。3月に改訂した市公共施設再配置計画では、新庁舎の整備に合わせて市生涯学習館の機能も集約し、複合施設として整備する方向で検討している。
プロポーザルに係る実施要領や仕様書、各様式、参考資料書類などは、市のホームページからダウンロードできる。詳しい問い合わせは、総務課管財担当まで。