大和工区で拡幅改良 産業通り 用地取得箇所から着工(宇都宮市)

[2023/10/28 栃木版]

 宇都宮市は、都市計画道路3・3・105号産業通り大和工区の事業を進めており、延長813.9m区間で道路の拡幅や右折レーンの設置、歩道や自転車専用通行帯を整備する。また関連事業として、産業通りに接続する市道1823号線・1828号線や市道125号線の整備も実施する。市道路建設課によると、現在は住民説明や用地交渉を進めており、用地取得できた箇所から順次、工事に着手したいとしている。事業認可期間は、2027年度までとなっている。

 都計道産業通りの整備は、19年度に陽南工区の事業が完了し、20年度に宇内東南部地区土地区画整理事業地内の産業通りが開通している。大和工区は、主要地方道宇都宮栃木線から県立がんセンター付近までの区間で、栃木街道交差点から東武宇都宮線を横断し、江曽島本通り交差点までの延長813.9m(跨線橋部を除く)となっている。

 沿線近隣には市立陽南小学校、栃木運輸支局、県営西川田住宅、東武江曾島駅、大型商業施設のアピタ宇都宮店などが密集して所在し、朝夕を中心に東西方向に慢性的な的な渋滞が発生している。市は道路拡幅や歩道整備などを行い、渋滞の緩和や歩行者などの移動の円滑化を図る。大和工区や関連事業の市道の設計は、富貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市)が担当している。

 整備内容を見ると、江曽島本通り交差点付近から宮原球場通り(市道125号線)交差点付近までの延長612m区間は、2車線から4車線(W3.25m×4)に変更する。幅員を15mから25mに拡幅し、東の陽南中学校付近(陽南工区)と連続するように歩道を整備する。

 また中央分離帯(W4m)も設置して、車道の両側に自転車通行帯(W1.5m×2)、自転車通行帯の両側に歩道(W2.5m×2)を整備する。交差点部は右折レーン(W3m)の設置に伴い、中央分離帯を幅員1mとして、計画幅員25mを維持する。

 栃木街道交差点付近から栃木運輸支局付近までの延長201.9m区間は、幅員15mから幅員34.5mに拡幅し、交差点西側の姿川中学校付近と連続するように歩道を整備する。

 中央にはゼブラ帯(W1m)を設置し、東進方向には車道2車線(W3.25m×2)、路肩(W0.5m)を整備して、暫定ガードレールを設置する。ガードレール北側にはゼブラ帯(W3m)、ゼブラ帯の北には歩道(W7.25m)を整備する。

 西進方向には右折レーン(W3m)、車道2車線(W3.25m×2)、路肩(W2.5m)を整備し、路肩の南側に歩道(W4.25m)を設ける。

 大和工区ではこのほか、アピタ宇都宮店付近の中央分離帯について、道路の安全性を確保するため開口部を設けることを検討している。

 市道1823号線・1828号線は、県立がんセンター付近の延長271mで幅員を11.4mに拡幅し、車道(W3m×2)の両側に路肩(W0.5m)、路肩の両側に歩道(W2.2m)を設置する。産業通りとの交差点では、右折レーン(W3m)を整備する。整備にあたっては、市道西側のがんセンター側へ拡幅を実施する。

 がんセンターと陽南小学校の間にある市道125号線(L340m)は、北側の宮原球場通りの西側を拡幅して幅員9.7mに整備する。車道(W3m×2)の西に路肩(W0.5m)と歩道(W2.2m)を設置し、東側は路肩(W1m)を設置する。交差点部は車道(W2.75m×2)と右折レーン(W2.75m)を整備し、幅員11.95mとする。

 南側の緑が丘通りは、幅員16.4mとする。交差点部で車道(W3m×2)と右折レーン(W3m)を整備し、車道の両側に自転車通行帯(W1.5m)、自転車通行帯の両側に歩道(W2.5m)を設置する。

 産業通りではこのほか、大和工区から東にある陽東工区でも事業を行っている。現在は用地買収を進め、用地取得ができた箇所から工事を着工している。陽東工区は、国道123号交差点から北へ平出工業団地方面に連絡し、延長は交差点から540mとなっている。陽東工区でも2車線から4車線に拡幅し、歩道や自転車通行帯の設置を進めている。

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