長谷工、京成で設計着手 新鎌ケ谷駅前に191戸共住や店舗(京成電鉄ら)
[2023/10/18 千葉版]
新鎌ケ谷駅南側の県有地活用事業について、長谷工コーポレーションと京成建設が設計に着手した。京成電鉄、東武鉄道、大和ハウス工業、東方地所の共同事業体が、敷地西側(北初富側)に15階建て延べ1万9184平方mの共同住宅を、京成電鉄が東側に延べ1万1687平方mの店舗・事務所を建設する。2024年3月に着工、27年1月末の竣工を目指す。
共同住宅の建設予定地は、鎌ケ谷市新鎌ケ谷1-12-4。面積は4933平方m。戸数は191戸。建築面積は2655平方m。高さは44.5m。
設計は長谷工コーポレーションが担当。開発造成工事を24年3月中旬~7月末、本体工事を24年7月末~27年1月末に予定している。
一方、店舗・事務所の建設予定地は、鎌ケ谷市新鎌ケ谷1-12-1ほか(商業棟部分)と同1-13-1ほか(駅舎部分)。商業棟新築部敷地面積は2150平方m、駅舎部を含む開発区域全体面積は9019平方m。商業棟の建築面積は1687平方m。高さは30.6m(現況GL基準)。
設計は京成建設一級建築士事務所が担当、工期として24年3月~27年1月末を設定している。
新鎌ケ谷駅南側の県有地7083平方mについては、県企業局が22年11月から事業予定者を公募、ことし3月に京成電鉄を代表企業とするグループを選定した。土地譲渡代金は31億円。
募集にあたっては条件として、商業・情報・娯楽など多様な機能を複合的に備えた施設、駅の南西・北西地区を往来できる通路の整備を要望しており、計画では、南口駅前広場とつながる幅員8mの南北自由通路と同4mの東西通路を整備、駅利用者の利便性や駅周辺の回遊性の向上を図る。
また、東側に「にぎわいの広場」、西側に「緑の広場」を整備、憩いや賑わいの空間を創出する。
一方、開発事業地の西側、新鎌ケ谷駅周辺地区から北初富駅周辺地区までの約500m区間では、鎌ケ谷市が遊歩道や緑地、広場などの整備を計画。基本構想の策定にあたっては、新鎌ケ谷駅隣接地の開発事業との相乗効果が最大限に発揮できるよう検討することにしている。