約23億円で戸田JVが落札 WTO佐沼高校改築工事(宮城県出納局)

[2023/10/13 宮城版]

大規模に校舎などを建て替える佐沼高校の完成パース(画像提供・宮城県)

大規模に校舎などを建て替える佐沼高校の完成パース(画像提供・宮城県)

 宮城県出納局は10月12日、WTO対象として開札した「佐沼高校舎等改築工事その1」について、入札結果を発表した。戸田建設(東北支店・仙台市青葉区)を代表者とする3社JVが、22億9200万円で落札した。大規模に学校施設を建て替えている佐沼高校(登米市)の普通教室棟、東特別教室棟などを建設する。宮城県は今後、関連する電気工事、衛生工事、空調工事、昇降機工事の発注に向けて一般競争入札を公告する予定。
 3社JVを対象として8月18日に行われた同工事の一般競争入札には、4JVが応札していた。予定価格は24億3030万円、調査基準価格は22億3587万6000円で、戸田建設JVの応札額は3番札だった。同JVには橋本店(仙台市青葉区)、渡辺土建(登米市)が構成員に入っている。
 宮城県は落札決定に向けて標準型(施工計画型)の総合評価を行った。戸田建設JVは施工計画の項目で評価点が高く、計80.14点(価格68.89点+価格以外11.25点)を収めた。
 佐沼高校では2018年度から建て替え事業が行われており、すでに新体育館が完成している。現在は新施設の建設用地を確保するため、旧校舎棟や柔剣道場などの解体が行われている。
 戸田建設JVが落札した「その1」では、解体跡地に普通教室棟(RC造一部SRC造3階建て延べ4709平方m)を建設するほか、音楽室や美術室が入る東特別教室棟(RC造一部S造2階建て延べ499平方m)などを建設する。
 同校では定時制の教室や職員室が入る西教室棟(RC造一部S造3階建て延べ2048平方m)も建設することになっており、太田組(登米市)が「佐沼高校舎等改築工事その2」を7億7500万円で受注している。
 その1、その2とも工期は2025年8月29日まで。設計は関・空間設計(仙台市青葉区)が担当した。
 新施設の建設に関連する電気工事、衛生工事、空調工事、昇降機工事の4件を、宮城県は分離発注する考え。発注予定によると、4件とも10月中に一般競争入札の公告が予定されている。このうち、電気工事の概算工事費は5億円、衛生工事は2億円を見込んでいる。

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