木更津駅周辺の庁舎整備 事業手法3方式検討 (千葉県木更津市)

[2023/10/7 千葉版]
 千葉県木更津市は6日、市庁舎整備事業の進ちょく状況を明らかにした。事業化が延期された木更津駅周辺庁舎について、建物は5~6階建て、事業手法は賃借、従来、PFIの3方式を検討しており、建設工事費の算定結果などを踏まえ、今月下旬にも今後の方針を整理する考えを示した。

 木更津市議会の市庁舎整備特別委員会協議会で市資産管理部が報告した。木更津駅前周辺庁舎の建設予定地はJR木更津駅前の西口駐車場などの敷地を活用する。

 建物は5階案(延べ7500平方m)と6階案(延べ8900平方m)の2案を想定。低層階から店舗、市民交流プラザ、庁舎スペース、議会スペースを整備していく。駐車場は建物1階に公用車用20台分を確保するほか、市有地に31台分のスペースを計画している。

 事業手法は▽賃借方式(PFI的手法)▽従来方式(自前で建設)▽PFI方式──の3方式を比較検討。最短の新築工事着工時期として、賃借方式は2026年6月、従来方式は26年7月、PFI方式は27年6月を想定している。

 同市では8月以降、提示した条件の範囲内で整備が可能であるかどうか確認するため、市場調査の参加者ら5者に対して建設工事費の算出を依頼している。

 それらの結果報告を踏まえ、10月下旬に今後の方針を整理し、11月に市議会に報告する予定だ。木更津駅周辺庁舎については、地元区長や木更津商工会議所から早期の整備を求める要望が出されている。

 事業化が延期されたことから、市民から西口駐車場の再開を求める声が多く寄せられたため、費用対効果を検討し、再開が可能と判断。営業期間は、今後の木更津駅周辺庁舎整備事業のスケジュールを考慮し、12月から1~2年程度を見込んでいる。

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