中郷八木岡線を改良 拡幅と無電柱化 来年度の事業化へ(真岡土木)

[2023/10/5 栃木版]

 県真岡土木事務所は、都市計画道路中郷八木岡線の荒町工区で街路事業を計画している。荒町寿町交差点から田町交差点までの延長340mについて、拡幅して歩道を新設し、無電柱化を実施する。事務所では現在、路線測量や道路詳細設計を進めており、年内にも地元説明会を開催して24年度の事業化を目指す。

 中郷八木岡線は真岡市の中心市街地を縦貫する重要な幹線道路で、市街地や県東地域の医療機関である芳賀赤十字病院へのアクセス道路となっているが、全区間で道路敷内に電柱が設置され、車両の円滑なすれ違いに必要な有効幅員が確保できず、カーブもあって見通しが悪い。

 また、真岡小学校や真岡中学校の通学路でもあるが、歩道がなく歩行者や自転車は路側帯を通行している。その路側帯も狭く電柱が通行の妨げとなっており、非常に危険な状況。地震などの際には電柱の倒壊により、交通障害や付近の住宅への被害も予想される。

 このため県と真岡市は、真岡市荒町地内から田町地内まで延長340mの街路事業を計画。この区間は市道と主要地方道つくば真岡線との一部区間を相互に移管し、県は道路整備を、市は沿線の面的整備をそれぞれ実施する趣旨の覚書を締結した。県は昨年度にこの区間を主要地方道つくば真岡線として認定し、市も相互移管となる区間の市道認定の議決を得ている。

 県真岡土木事務所は、都市計画道路中郷八木岡線荒町工区の街路事業として、現況7mの幅員(車道5m、路側帯1m×2)を16m(車道3m×2、自転車通行帯1.5m×2、歩道3.5m×2)に拡幅し、あわせて無電柱化する。路線測量や道路詳細設計を進めており、詳細設計が概ねまとまった段階で年内を目標に、地元説明会を開催する考え。並行して事業化に向けた準備を進めており、来年度の事業開始を目指す。

 なお真岡市では、道路拡幅の用地創出に向けた個人施行型土地区画整理事業を計画している。久町通りの荒町寿町交差点から田町交差点まで、延長340mの西側沿いに面積約1haの区画整理事業を実施し、土地の区画を整え移転・除却や減歩などで用地を創出する。現在は、地権者との合意形成の前提となる用地の測量や概算の補償額算定を進めており、合意形成は24年度を目標に進めている。

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