来年度から新校舎建設 北校舎の解体工事を公告(宮城県 東松島市 大曲小学校)
[2023/9/30 宮城版]
東松島市は大曲小学校(大曲字寺前)の建て替え事業で、本年度に北校舎の解体工事に着手し、来年度から新校舎の建設工事を進める予定だ。北校舎の解体工事は29日付で一般競争入札を公告しており、10月6日まで参加申請書を受け付け、11月2日に開札する。2024~25年度で北校舎の跡地に新校舎を建設し、26年度に既存の西校舎や仮設校舎の解体撤去を行う。既存の北校舎はRC造3階建て延べ2914平方mの規模。解体工事ではS造48平方mの東側渡り廊下、同101平方mの西側渡り廊下、木造平屋33平方mの北側屋外倉庫も一緒に解体撤去する。工期は解体後の整地も含め24年6月28日まで。
入札の参加資格は、市内に事業所を置き、解体工事業の特定建設業の許可を受けていることや、解体工事に関する経審の総合評定値が600点以上あることなど。設計図書の縦覧は11月1日まで行う。
市は当初予算で北校舎の解体事業費に限度額2億0600万円の債務負担行為を設定した。期間は23~24年度。本年度分は工事費に8000万円、工事監理業務委託費に210万円を計上しており、本年度に支出した場合はその額を差し引いた額が限度額となる。
北校舎を解体撤去した跡地には24年夏ごろからRC造3階建て延べ3700平方m程度の新校舎を建設し、25年度に完成させる予定。新校舎の完成後は、RC造3階建て延べ1295平方mの西校舎を解体撤去する。
校舎の建て替えに当たっては、改築工事の設計業務を久慈設計(仙台支社・仙台市青葉区)に委託。現在は大和リース(仙台支社・仙台市太白区)の施工で仮設校舎の建設を進めている。仮設校舎は年内に完成する見込み。
同校は1967~68年に北校舎、82年にプール、83年に体育館、86~87年に西校舎が建てられた。2020年度に冠設計(仙台市泉区)に委託して北校舎と西校舎の耐力度調査を実施した結果、北校舎の劣化がかなり進行していることが判明した。震災津波で浸水被害を受けていることも考慮し、北校舎の建て替えを決定。生徒数が減ってきていることから、西校舎は解体撤去し、新たに建てる1棟に校舎機能を集約する。