台風13号対応で追加補正予算 応急治水対策7.4億円 大型土のう設置へ(千葉県)
[2023/9/30]
県(熊谷俊人知事)は28日、台風13号の大雨被害に対応するため、定例県議会に補正予算案を追加提案することを明らかにした。予算規模は9億円。応急治水対策として浸水被害が発生した一宮川水系や小中川で大型土のうを設置するほか、詳細調査に着手する方針だ。閉会日の10月11日に追加提案する。
河川災害対策特別緊急事業に8億7000万円を計上。台風13号の接近に伴う大雨により、河川の越水が発生したことから、今後の災害に備え対策を実施していく。
応急治水対策などに7億4000万円を配分。その内訳は、一宮水系や小中川での大型土のうなど設置2億1500万円、鹿島川や養老川、栗山川の堆積土砂撤去など2億2500万円、浸水被害に関する詳細調査3億円となっている。
一宮川水系などへの河川監視カメラ(28基)や危機管理型水位計(8基)の増設に1億3000万円を充てる。
このほか、被災者支援として、災害援護資金貸付金や災害復興住宅資金利子補給事業、セーフティネット資金利子補給事業で債務負担を設定している。
今後、被害の詳細を確認した上で、道路や河川、農業用施設、鉄道などの復旧、災害救助法に基づく住宅の修理などに関する経費負担などについて、さらなる補正予算の編成を検討していく考えだ。