激甚災害の指定検討 浸水被害 茂原を視察(松村防災担当相)

[2023/9/24 千葉版]

治水事業の工事現場を視察する松村防災担当相(左から3人目)

治水事業の工事現場を視察する松村防災担当相(左から3人目)

 松村祥史防災担当相は27日、茂原市を訪れ、台風13号に伴う大雨により甚大な浸水被害を受けた一宮川を視察した。意見交換で熊谷俊人知事は激甚災害の指定などを求める要望書を提出。松村防災担当相は、政府一丸で復旧に取り組み、査定状況などを考慮しながら激甚災害の指定を検討していく考えを示した。

 視察には熊谷知事や田中豊彦市長のほか、本県選出の国会議員や県議会議員らが同行した。一宮川や豊田川が氾濫し、浸水被害を受けた茂原市役所付近や八千代地区のほか、明治橋周辺で進められている護岸改修工事や橋梁架替工事などを見て回った。

 県長生合同庁舎で開かれた意見交換で、熊谷知事は松村防災担当相に要望書を提出。本県の災害について、激甚災害の指定期間などを弾力的に運用し、激甚災害として指定することを強く求めた。このほか、県管理河川の治水対策や道路ネットワークの機能強化、土砂災害対策などのさらなる推進に向け、必要な予算を十分に確保することなどを要望している。

 茂原市では、8日の台風13号の接近に伴い、観測史上最大の降水量を記録。一宮川や豊田川などで越水し、大規模な浸水被害が発生した。県がまとめた被害状況をみると、県内の床上・床下浸水は2511棟。茂原市は1990棟で、全体の約8割を占めている。

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