屋内プールなど先行 北東部スポーツタウン構想(市川市)
[2023/9/27 千葉版]
市川市は、コロナ禍による社会状況の変化や競技ニーズなどを踏まえ、「市川市北東部スポーツタウン基本構想」の一部を見直した。健康志向の高まりを受け、屋内プールやフィットネス・トレーニング施設、小規模体育館、多目的球技施設などを先行して整備する一方、既存のレジャー機能を有したプールは、別途検討する方針を示している。想定利用人数は年間約40万人。計画対象地は約3.8ha。庁内で合意形成が図られた場合、できるだけ早期に、再整備計画の策定に着手する方針だ。
北方町4丁目にある市民プールは、1982年の開設から約41年が経過するなど、老朽化が進んでいる。
市では、14年度に市民プールの再整備などを含む「市川市北東部スポーツタウン基本構想」を制定。同構想をもとに、市民プールの北約2・2kmの柏井町で、17年度にテニスコートやクラブハウなどからなる「J:COM北市川スポーツパーク」の供用を開始した。
その後、18年度に同構想の一部見直しを行い、構想の実現に向けた取り組みを進めてきたが、上位計画「第2期市川市スポーツ推進計画」(23年3月)の策定に伴い実施した、前計画の評価や最新の市民アンケートなどにより、感染症の影響などによる社会情勢や市民の価値観の変容などが把握できたことから、再度、北東部スポーツ基本構想を見直した。
整備構想の内容をみると、整備基本方針には、「多目的活用ができるプールを中心とした、通年型利用の総合スポーツ施設」「幅広いニーズに応えるスポーツ施設」「地域の健康増進・レクリエーション・コミュニティに寄与」などの4項目を設定。
整備予定施設には、多目的利用の可能な屋内プールや、フィットネス・トレーニング施設、小規模体育館、ジョギング・ウォーキングコース、サッカー(フットサル)やラグビーなどが行える多目的球技施設を想定している。
施設の整備運営については、PPP(公民連携)も視野に入れ、幅広く民間活力の利用を検討、適切な手法を選択する方針だ。