11月に本体工を公告 新庁舎整備 建設工事費に約61億円(桜川市)
[2023/9/27 茨城版]
桜川市は新庁舎建設事業を進めている。新庁舎の建設工事については、11月末ごろに一般競争入札で公告する予定となっている。開札は24年2月上旬を見込み、工事の請負契約案件は3月議会に上程する見通しだ。議会で承認が得られれば、3月中に着工する。25年10月末に竣工し、26年1月の開庁を目指していく。なお、工事費と工事監理委託料は9月補正において、23-26年度の4カ年で総額61億8893万円の継続費を設定している。
この事業は、既存庁舎の老朽化や分散化、耐震性不足などの問題を解決するために実施するもの。新庁舎は本庁舎方式を採用し、羽田地内に立地する大和庁舎の敷地を中心とした周辺の市有地約2万1900平方mを活用する。本体工事への着手を前に先行して、敷地内に立地するバス用車庫や倉庫、既存庁舎の東側にあるシルバー人材センターを解体していく。また、新庁舎のほかには、岩瀬地区と真壁地区に支所を設置。岩瀬支所は建設中の複合施設内に、真壁支所は真壁庁舎の駐車場に新設する。
新庁舎はPC造一部S造4階建て、延べ9363平方m。新耐震基準で建築された既存の大和東庁舎(RC造3階建て、延べ1079平方m)は、大規模改修して有効活用する。設計は、佐藤総合計画(東京都墨田区)・柴建築設計事務所(水戸市)・河野正博建築設計事務所(つくば市)JVで策定しており、11月末までにまとめる予定だ。
建物の外観はシンプルなデザインとし、内装は木質化を図る。敷地の高低差を活かして、スロープを設けた1階は職員の休憩室や売店などを配してサポート・リフレッシュエリアとするほか、会議室などのコミュニケーションエリア、市民窓口などを設置。2階は業務エリア、3階は政策・行政管理・防災エリアとし、業務スペースと防災対策機能を併設、4階は議会エリアとする。東庁舎の1・2階は書庫、3階には作業スペースを設けて作業効率を高める考えだ。
工事費と工事監理委託料には、23-26年度の4カ年で総額61億8893万円の継続費を設定した。今後のスケジュールでは、11月末までに設計を策定する。その後、24年3月から25年10月末までに本体建設工事と外構工事、真壁支所の建設工事を実施する。新庁舎完成後に開庁準備作業を行い、26年1月に移転・開庁する見通しだ。
また、新庁舎開庁後には、既存庁舎の解体工事を行うとともに、大和東庁舎の大規模改修を実施していく計画となる。