第1次分譲を開始 坂東市内の新工業団地整備(県立地推進部)

[2023/9/26 茨城版]
 県立地推進部は15日、フロンティアパーク坂東の第1次分譲に関する公募要領を公表した。今回の第1次分譲では、全12区画のうち、4区画で合計10.4haの分譲を行う。譲受申込書の提出は12月1日から15日まで受け付ける。立地企業は24年中にも決定する見通しだ。

 この事業は、坂東市山地区に新たな工業団地を整備するもの。圏央道周辺地域の産業用地開発は近い将来、市町村による開発だけでは供給が間に合わない状況が見込まれることから、緊急的な措置として、県が整備を行う。県施行の工業団地開発はつくばみらい市の新工業団地「圏央道インターパークつくばみらい」に続くものとなる。

 工業団地の整備場所は猿島カントリークラブ北側の用地約73haで、分譲面積は約59haを予定する。総事業費は約194億円に設定。事業の推進にあたっては、つくばみらい市の工業団地と同じく、県立地推進部が事業全体の調整や進捗管理、県企業局は事業主体として、予算の確保や契約業務を担い、県開発公社に土地造成事業業務を委託する見通しだという。なお、坂東山地区の基本・実施設計と許認可図書作成業務委託はミカミ(水戸市)が担当した。

 分譲では、12区画に分割して実施する。今回の公募では、区画[3]と[4]、[7]、[8]の計4区画が対象となる。各区画の分譲面積と単価は、区画[3]が2.3haで1平方mあたり2万5300円、区画[4]が1.2haで1平方mあたり2万6500円、区画[7]が4.1haで1平方mあたり3万1700円、区画[8]が2.9haで1平方mあたり2万9600円となる。なお、区画[7]については、15日時点で用地買収交渉中の土地が残っており、詳細については担当課に問い合わせること。

 残る8区画では、用地買収の目途がついた区画については、10月16日までに公募要領を変更し、公募する区画を追加する可能性があるとしている。ただし、17日以降に用地買収の目途がついた場合には別途、公募要領を公表し、第2次分譲として公募することになるという。

 申込資格は分譲にかかる造成工場敷地において、工場などを経営しようとする者、または工場などを経営していくうえで付随的に行われる業務の用に供する施設を経営しようとする者で、土地引き渡しの日から2年以内に工場などの建設に着手し、かつ3年以内に創業を開始することができる者であることなどが求められる。

 譲受申込書の提出は12月1日から15日まで受け付ける。立地企業の決定は24年中とし、同年中にも土地売買契約を締結する見通しとなっている。今後のスケジュールは、23年度中に造成工事に着手し、土地の引き渡しは25年度を予定している。

 詳しい問い合わせは、県立地推進部立地整備課プロジェクト推進室(電話029-301-2748)まで。

 以下、第1次分譲で対象とならなかった区画の面積と価格は次の通り(▽画地=[1]分譲面積[2]分譲単価)。
▽区画[1]=[1]9.3ha[2]2万7800円/平方m
▽区画[2]=[1]11.4ha[2]3万0100円/平方m
▽区画[5]=[1]2.7ha[2]3万0400円/平方m
▽区画[6]=[1]3.6ha[2]3万1100円/平方m
▽区画[9]=[1]2.4ha[2]2万8000円/平方m
▽区画[10]=[1]3.1ha[2]2万7800円/平方m
▽区画[11]=[1]6.8ha[2]3万1300円/平方m
▽区画[12]=[1]9.8ha[2]3万2100円/平方m

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