総合教育センター建て替え 年内に基本方針作成(習志野市)
[2023/9/22 千葉版]
習志野市は、老朽化した習志野市総合教育センター再整備の前倒しを検討している。現地建て替えにあたっては、実花公民館や東習志野図書館、東習志野コミュニティセンターなど、周辺施設を複合化する。年内に基本方針案をまとめ、基本構想の策定に着手。「第3次公共建築物再生計画」に、前倒し整備の方針を正式に盛り込むことにしている。
総合教育センターの再整備については、第2次公共建築物再生計画(2020~37年度)で、周辺施設と複合化して建て替えすべきと位置づけられている。工事時期は29~31年度の3カ年。
だが、老朽化の状況から早急な対策が必要と判断。第3次公共建築物再生計画(26~43年度)の計画期間の26年度以降、すみやかに着手できるよう現計画の中間見直し(3月)で、建て替えの時期を前倒す方針が示された。事業期間は26~28年度。総事業費は17億5900万円。
新たな方針のもと、教育委員会では、総合教育センターに必要となる施設の機能や再整備の基本的な考え方などについて検討を進めており、再整備に向けた基本方針案を年内にまとめ市長事務部局に報告、基本構想の策定を進める。
その後、さらに、詳細な条件をまとめた基本計画を策定。「公共建築物再生計画」の本見直しに再整備の方針を反映後、設計・施工に着手する。
東習志野文教地区の一角にある習志野市総合教育センターは、教育関係の研究、研修、教育相談、情報教育などの機能を備え、教育振興の一翼を担っている。
敷地面積は4111平方m。RC造2階建て延べ2619平方m。1975年度の建築。Is値0・56。1階は事務室と多目的スペースとして利用できるロビー、2階はレクチャーホール(145席)や研修室5部屋などからなる。
宮本泰介市長は、議会一般質問で、「年内に教育委員会から提出される予定の基本的な考え方をふまえつつ、本市の目指す教育を実現するとともに、東習志野地区の活性化にも寄与できるよう再整備を進めていきたい」と話している。