町民体育館に耐震診断費 町道整備事業に工事費(宮城県 村田町 補正予算)

[2023/9/21 宮城版]

耐震診断を行う町民体育館

耐震診断を行う町民体育館

 村田町の各種会計補正予算が20日、村田町議会9月定例会で可決した。一般会計補正予算は2億2045万円を追加し、総額を57億4895万円とした。交付金の内示を受け町道日照田天沼線などの市町村道整備事業に工事費を追加したほか、新規事業として町民体育館に耐震診断委託費1155万円を計上。耐震診断業務は11月にも委託する見通し。

 耐震診断を行う町民体育館は、1978年に村田字塩内2に建てられた。RC造地下1階地上2階建て延べ3381平方mの規模で、2階部分は観客席(ギャラリー)、地下は卓球場として使われている。スポーツの拠点としてだけでなく、町の指定避難所としても重要な役割を担う。

 建築から45年になるがこれまで耐震対策は未実施。老朽化も進んでいることから、まずは耐震診断を実施して状態を把握する考え。予算が可決されたことから、早期の業務委託を目指す。委託時期は11月ごろを見込む。

 診断結果を踏まえ、耐震補強や長寿命化に向けた大規模改修といった対策の方向性を固める。順調に進めば2024年度に設計、25年度に工事となりそうだ。

 これ以外の予算は、土木費の市町村道整備事業に工事費8070万円、委託費に510万円を措置。工事費は改良を進めている日照田天沼線と菅生姥ケ懐線のほか、補修を予定する月本橋に付けた。委託費は長寿命化に向けた樋ノ口橋の設計に充てる。道路新設改良事業には工事費3740万円を盛り込み、迫線の舗装補修と、中山中原線の改良を進める。

 農地費には、水門8カ所と水路7カ所の機能保全に向けて工事費1990万円を計上。自然災害に備え、傷んだ箇所などを補修しておく。庁舎や小学校などに防犯カメラを設置するための工事費437万円も計上した。

 町議会は20日に開会。初日は8月の選挙で再選した大沼克巳町長の所信表明が行われたほか、一般会計と特別会計の補正予算が可決するなどした。

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