生実17haに新たな産業用地を開発 24年度の造成着工へ (千葉市)

[2023/9/21 千葉版]
 千葉市は、新たな産業用地を開発するネクストコア千葉生実(仮称)の進ちょく状況や今後のスケジュールを明らかにした。エム・ケー(東京都日野市)と京成電鉄(市川市)が県道生実本納線・鎌取IC近接地17haを共同開発する計画。事業者から都市計画提案があったため、同市は都市計画変更の手続きを進めていく。2024年度の造成着工を目指す。

 6月から7月にかけて、事業開発区域に隣接する地区で住民説明会が計6回開かれた。説明会では周辺環境への配慮などについて意見や要望が出されたものの、大きな反対はなく、おおむね理解を得られたという。

 9月には地区計画の決定に向け、事業者から地区計画法に基づく、都市計画提案が行われた。これを受け、同市は都市計画変更の手続きを進めていく方針だ。

 今後の想定スケジュールをみると、都市計画説明会や案の縦覧、市都市計画審議会などを経て、都市計画決定する見通し。その後、事業者が開発許可申請し、許可取得後、2024年度の造成工事の着手、26年度中の完成を予定している。

 神谷俊一市長は、事業完了に向け、関係先や開発事業者とも連携しながら、着実に事業を進められるよう支援していく考えを示している。

 開発事業名はネクストコア千葉生実(仮称)。民間のエム・ケーと京成電鉄が共同で開発する。開発区域は千葉市中央区生実町2705-1ほか101筆の約17.2ha。このうち分譲面積は約9haとする。県道生実本納線(旧千葉外房有料道路)・鎌取ICに近接しており、食品を中心とした製造業などの立地を想定している。

 22年9月に策定した市産業用地整備方針では、新規の産業用地を32年度までに70ha供給することを目標に掲げている。市企業立地課はネクストコア千葉生実に続く産業用地を継続的に供給できるよう、市内全域で候補地の検討を進めている。

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