マリンスタジアム再整備構想 EYコンサルを特定 (千葉市)

[2023/9/20 千葉版]
 千葉市は19日、ZOZOマリンスタジアム(千葉マリンスタジアム)の再整備に向けた基本構想策定業務について、公募型プロポーザルを実施した結果、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(東京都千代田区)を優先交渉権者に特定したことを明らかにした。委託限度額は4198万7000円。現スタジアムの改修や新スタジアムの建設を比較検討し、施設の機能や規模、事業費などの検討を本格化する方針だ。

 プロポでは、3者から参加申し込みがあった。提出された企画提案書について、選定委員会で書類審査やプレゼンテーション審査を実施。その結果、同社が評価点1200点満点中926点の最高得点を獲得したため、優先交渉権者に選定されている。

 マリンスタジアムは竣工から30年以上が経過し老朽化が進んでいるため、幕張新都心のまちづくりを踏まえ、再整備の方向性を検討している。2022年度にみずほリサーチ&テクノロジーズ(東京都千代田区)に委託したスタジアムあり方検討基礎調査の結果を踏まえ、基本構想に着手する方針だ。

 基本構想ではスタジアムの将来像(ビジョン)を定める。まちづくりと一体となったスタジアム整備のコンセプトのほか、現スタジアムの改修と新スタジアムの建設を比較検討し、機能や規模、事業費などの骨格を定める。

 候補地については、基礎調査で挙げられた6カ所について、メリットやデメリットなど、さまざまな観点から整理し、有識者や関係者の意見を踏まえながら3カ所程度に絞り込む。

 それぞれの候補地について、整備の方向性(コンセプト)を検討していく。各候補地にふさわしいスタジアムや複合施設の規模や形状、機能や用途などを提案するほか、事業費を算出する。

 市民意見の結果などを踏まえ、候補地を一本化した基本構想案を作成する。このほか、パブリックコメントや千葉ロッテマリーンズとの意見交換の運営支援、有識者やステークホルダーへの意見聴取なども担当する。委託期間は24年9月まで。

 マリンスタジアムは、美浜区の幕張海浜公園内にある多目的野球場で、1990年2月に竣工。千葉ロッテマリーンズの本拠地として使用されている。規模は両翼99m、センター122mで、収容人数は約3万人。総事業費は123億円。元設計は富家建築事務所、元施工は大成・清水・西松・熊谷・五洋JVが担当した。

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