緑区で路肩復旧工 台風13号の災害対応に全力(千葉市建設業協会)

[2023/9/13 千葉版]

森川建設とロード・システムが崩れた路肩の復旧にあたった(千葉市緑区下大和田)

森川建設とロード・システムが崩れた路肩の復旧にあたった(千葉市緑区下大和田)

 千葉市建設業協会(田中秀典会長)は、千葉市との災害時応援協定に伴い、市内全域で災害支援活動にあたっている。台風13号の影響による大雨の影響で、冠水や路肩損壊、土砂流入、倒木などが発生しており、引き続き各区土木事務所とも連携しながら被害状況の把握に努め、会員企業が一丸となって復旧復興工事に取り組む方針だ。

 千葉市は8日午前5時35分から注意配備態勢を執り警戒本部を置き、土砂災害警戒情報の発表に伴い午前7時40分に第一配備体制に移行、災害対策本部を設置した。

 千葉市建設業協会では、千葉市から午後1時に協力要請を受け、防災隊隊長や各地区隊長、ブロック長(全11ブロック)らが会員企業と連携、冠水による通行止めの規制対応など災害対応にあたった。

 緑区下大和田では、県道土気停車場千葉中線の路肩が約30mに渡って大きく崩落。森川建設とロード・システムが、バックホウを使って崩れた土砂を整えつつ、トラックで運んできた大型土のうを積む作業を進めた。

 現場は、東金有料道路・中野ICから南900m余、鹿島川と交差する手前で、周囲には田んぼが広がる。県道土気停車場千葉中線は、中野IC付近から一時通行止め、その後、片側通行となっていたが、災害復旧工事を終え12日午前11時10分に全面規制解除された。

 また、激しい雨により被害が広がるなか、連携を取り合いながら、市内各所に迅速に出動。

 中央・美浜区では、倒れかかった木の伐採や撤去、若葉区では道路土砂撤去や浜野四街道長沼線(佐和町)の復旧、花見川・稲毛区では水没車両の移動、緑区では道路の土砂撤去などにあたった。

 出動、待機にたずさわったのは、中央・美浜区が清水土木や旭建設、京葉工管、若葉区が三和商事や堀越土木、大幹、杉田建設、花見川・稲毛区が千建や須崎建設、緑区が拓成建設や東洋造園土木、小川土建の各社。

 千葉市内における9日9時時点の被害状況は、床下浸水18棟、がけ崩れ2カ所、道路冠水115カ所、車両被害17台、倒木4カ所に及んだ。

 千葉市建設業協会は、千葉市と「災害時応急工事等の協力に関する業務基本協定」と「除雪等作業の協力に関する基本協定」を締結。市の要請に応じてゲリラ豪雨や地震、大雪などに伴う復旧支援活動に取り組み、地域社会に貢献している。

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