海浜公園を拠点化 温浴施設の復旧で設計委託料(鉾田市補正)
[2023/9/7 茨城版]
鉾田市は、市議会第3回定例会に7億3367万円を追加して、総額を241億5281万円とする一般会計補正予算案を提出した。主なものでは、鹿島灘海浜公園の拠点化に向けて、基本計画策定業務委託料505万円を計上。9月から10月ごろに開催を予定する検討委員会で、基本構想案が認められれば、基本計画に着手する。このほか、ほっとパーク鉾田の復旧に向けた設計業務委託料1628万円や、鉾田クリーンセンターの修繕工事費5700万円などを盛り込んだ。
鹿島灘海浜公園拠点化事業費では、基本計画策定業務委託料に505万円を確保した。鹿島灘海浜公園は2000年に開園し、国道51号に接しながら、海などの景観を楽しむことができる公園。しかし、公園内の売店やレストランは05年ごろに営業を開始したため、老朽化が目立ち、県の重要な観光地・憩いの場でありながら、そのポテンシャルを十分に活かせていない現状となっている。
そこで市は、県や国、民間事業者などと連携して公園を再整備し、観光や地域交流の一大拠点化を図っていくことを決定。昨年度は、基本構想策定業務をサンコーコンサルタント茨城事務所(水戸市)に委託し、アンケート調査や先進事例調査を実施した。
今後は、9~10月ごろに市民や各種団体が参加する検討委員会を開催し、基本構想案を説明する予定。そこで、具体的な整備方針について、委員会からの承認が得られれば、基本計画業務に着手する計画となる。現時点では、基本計画業務の発注・契約方法などは、未定となっている。
温浴施設「ほっとパーク鉾田」では、復旧に向けて設計業務に着手する。同施設は6月2日から3日にかけて発生した大雨の影響で、地下1階にある機械室が水没。温泉設備や電気設備、機械設備が故障した。現在は詳細な被害状況を調査中で、調査完了後に設計業務を発注する予定だ。
衛生費では、鉾田クリーンセンターの修繕工事費で5700万円を増額。定期点検の結果を受けて、2号炉耐火物などの修繕や一部機器の入れ替え工事を行っていく。
また、土木費の新鉾田駅周辺再整備事業費では、移転補償費220万円を計上。これは現在実施している新鉾田駅前ロータリー整備工事のなかで、バスシェルターを設置する箇所に障害となる電柱が3~4本あることが判明したため、補償を行うものとなる。
補正予算以外の議案では、工事請負契約で「旧市立串挽小学校解体撤去工事」を中央建設(鉾田市)と1億2650万円で契約する案が提出されている。