学校空調に10億円 香取台小で教室の転用工事(つくば市補正)
[2023/9/6 茨城版]
つくば市はこのほど、市議会定例会に提出する補正予算案の概要を明らかにした。それによると、一般会計には42億8421万円を追加し、総額を1147億3128万円とする。主なものは、小・中学校10校の空調設備設置事業に23-24年度の2カ年で総額10億8726万円の継続費を設定した。このほか、香取台小学校教室転用の工事費や筑波交流センター空調設備改修の工事費、茎崎憩いの家の解体設計委託料などを盛り込んだ。また、つくば中央インター北土地区画整理事業を進めるため、組合設立準備会へ1億2627万円の補助を行う。
小・中学校の空調設備設置事業は、秀峰筑波義務教育学校の普通教室と、大曽根・上郷・前野・並木・東・二の宮・谷田部・島名・吾妻小学校9校の特別教室へ空調設備を設置するもの。事業費の内訳は小学校分に23-24年度の2カ年で総額10億5002万円、中学校分に23-24年度の2カ年で総額3724万円となる。
このうち、秀峰筑波義務教育学校では、普通教室に空調設備を設置する。同校ではこれまで、地中熱によるジオシステムを利用していた。しかし、近年の猛暑の影響で新たに空調設備を設置することを決定。今回は、1階の普通教室12クラスが対象となる。設計は時空遊園(つくば市)で策定している。
小学校への空調設置では間もなく設計がまとまることから、10月から11月ごろの工事発注を見込む。設計は大曽根(特別教室12室)・上郷(11室)・前野(9室)・並木(10室)・東(11室)・二の宮(13室)を石川賢一建築研究所(つくば市)、谷田部(12室)・島名(8室)・吾妻(12室)を服部建築設計事務所(つくば市)が担当する。
香取台小学校教室転用事業では、改修工事費に6329万円を計上。この事業は、同校の教室不足に対応するため、多目的スペース2カ所を普通教室2クラスに転用するもの。改修工事は24年4月の新学期に合わせて、春休み中の完成を目途に実施する予定だ。
筑波交流センター空調設備改修事業は、設備の老朽化に伴い改修工事を行う。施設は、北条地内に立地しており、RC造2階建て、延べ1420平方mの規模。改修工事に係る設計は、村田建築都市研究所(つくば市)で策定した。
茎崎憩いの家の解体設計委託料には233万円を確保した。同施設は、地域住民の集会所などに利用されていたが、老朽化に伴い21年3月に廃止し、このほど解体に着手する。施設の構造・規模は、S造2階建て、延べ392平方mで、1975年建設となる。
このほか、つくば中央インター北土地区画整理事業の後押しを図るために、つくば中央インター北土地区画整理組合設立準備会への補助金を追加した。補助額は23-26年度の4カ年で総額1億2627万円となる。また、緑の基本計画見直し業務は当初、単年度で行う予定だったが、2カ年で行うことに変更し、23-24年度の2カ年で総額1864万円の継続費を設定することになった。