新庁舎建設に61億円 木村家住宅で民活導入を検討(桜川市補正)

[2023/9/2 茨城版]
 桜川市は、開会中の第3回市議会定例会に補正予算案などの議案を提出した。このうち、一般会計には24億8877万円を追加し、総額を224億6779万円とする。主なものでは、新庁舎建設事業に23-26年度の4カ年で総額61億8893万円の継続費を設定。このほか、木村家住宅の民間活力導入に向けた支援業務委託料や、公立学校全13校の特別教室に空調設備を設置するための設計委託料などを盛り込んだ。

 新庁舎建設事業には、23-26年度の4カ年で総額61億8893万円の継続費を設定した。新庁舎は本庁舎方式を採用し、羽田地内にある大和庁舎の敷地を中心とした周辺の市有地約2万1900平方mに建設する。施設の構造・規模はPC造一部S造4階建て、延べ1万0185平方mとなる。このうち、新耐震基準で建築された既存の大和東庁舎(RC造3階建て、延べ1079平方m)は大規模改修を実施して有効活用する。

 新庁舎の外観はシンプルなデザインとし、内装は木質化を図る。敷地の高低差を活かして、スロープを設けた1階は職員の休憩室や売店などを配してサポート・リフレッシュスペースとするほか、会議室などのコミュニケーションスペース、市民窓口などを設置。2階は業務エリア、3階は業務エリアと防災対策機能を併設、4階は議会エリアとする。東庁舎の1・2階は書庫、3階には作業スペースを設けて作業効率を高める考えだ。

 設計は、佐藤総合計画(東京都墨田区)・柴建築設計事務所(水戸市)・河野正博建築設計事務所(つくば市)JVが担当しており、11月末ごろまでにまとめる見通しとなっている。

 伝統的建造物群保存地区推進事業では、民間活力導入支援業務委託料に23-24年度の2カ年で総額713万円の継続費を設定。この事業は真壁地区に立地する木村家住宅の民間活力導入に向けて、検討を行う。

 公立学校空調設備等整備事業では、設計委託料に586万円を予算化。対象となるのは、小学校8校と中学校4校、桃山学園の市内全13校とし、各校の特別教室に空調設備を設置する。

 道路維持事業では工事費に3300万円を確保し、市内全域で補修工事を行う。

 かんがい排水事業では、測量と実施設計委託料に231万円、工事費に2970万円を盛り込んだ。この事業では、真壁町上小幡地区で、真和第4機場の機械設備改修を実施していく。

 このほか、河川総務事業では、上小幡に位置する仲沢の浚渫工事費500万円を計上したほか、観光事業では筑波高原キャンプ場の用地測量委託料に633万円、道路新設改良事業では大和庁舎東側の市道改良工事に向けた測量委託料400万円などを盛り込んだ。

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