県庁舎の再整備検討プロポ 日建設計が最優秀 (千葉県)
[2023/9/2 千葉版]
千葉県は1日、県庁舎等再整備に係る調査検討業務のプロポーザルを実施した結果、日建設計(東京都千代田区)を最優秀提案者に特定したことを明らかにした。委託料は5550万円を上限とする。
千葉市中央区の県庁舎敷地内には、本庁舎、中庁舎、議会棟、南庁舎、南庁舎別館の5棟の建物がある。今後、10年から20年の間に建て替えや大規模改修の時期を迎え、県庁舎の一体的・効率的な整備の検討が必要となっているため、調査に着手する。
同業務では、建物の劣化度や不具合の状況のほか、建物性能を調査する。それらの調査結果を踏まえ、確保すべき機能や望ましい機能、規模について、本庁舎も含めて整理する。
建て替えや大規模改修、工事中の仮設庁舎、建て替え時の建物位置などを組み合わせた複数パターンを作成。ライフサイクルコストを算出し、定量的・定性的の両面から総合的に比較検討していく。履行期間は2025年3月まで。
既存施設の構造・規模は、中庁舎がSRC造地上10階地下1階建て延べ2万3532平方m、南庁舎別館がSRC造地上6階地下1階建て延べ7871平方m、議会棟がSRC造地上9階地下1階建て延べ1万0279平方m、南庁舎がSRC造地上10階地下1階建て延べ8525平方m、本庁舎がS造地上20階地下2階建て延べ3万3476平方m。
中庁舎は、築60年が経過し、老朽化が著しくなっている。南庁舎別館も築57年が過ぎ、庁舎ではなく倉庫として使用している状況だ。