弘栄設備工業JVを特定 設計・施工でプロポ 老朽設備のZEB化改修(国保丸森病院)

[2023/9/1 宮城版]
 町営の国民健康保険丸森病院は、病院設備の環境配慮型改修(ZEB化)業務の契約候補者について弘栄設備工業(仙台支店・仙台市宮城野区)JVを特定した。3社JVで構成メンバーは窪田電気工事(角田市)と楠山設計(仙台市青葉区)。9月中の本契約に向けて今後、見積もりを行う。3カ年をかけて省エネ設備への更新などZEB化を進めてもらう計画で、契約額の上限は13億9700万円(3年分)。2025年度末までの業務完了を目指す。

 業務名は「丸森町国民健康保険丸森病院環境配慮型改修(ZEB化)業務」。公募型プロポーザルで契約候補者の選定を進めた。24日にプレゼンテーションなどの審査を実施し、同日特定した。プロポの参加者は同JVのみだった。

 業務では設計・工事監理を楠山設計、工事を弘栄設備工業と窪田電気工事で分担する見通し。

 業務内容はZEB Readyの認証基準と要求水準書を満たす設計、補助申請支援、照査・施工監理など。設計に基づくZEB化に必要な建築・電気・機械設備に関する施工となる。履行期間は2026年3月31日まで。

 事業により病院は、ZEBの定義に基づく「ZEB Ready」以上の承認基準を満たす施設を目指す。改修では、主にZBEの達成水準を満たすよう、吸収式冷温水気を熱源とする空調(セントラル方式)や、蒸気ボイラー・電気温水器式の給湯を更新するほか、照明は蛍光灯から、省エネかつ人感・明るさセンサー機能などを備えたZEB化対応タイプを導入する。太陽光発電設備・蓄電池なども整備する。

 丸森病院(鳥屋27)は、1996年に竣工したRC造3階建て延べ6359平方mの施設で、病床数は90床(一般55床、療養35床)。築26年が経過し、各種設備の老朽化・経年劣化が進み稼働効率が低下している状況。大規模災害時の救護活動拠点としての重要な役割も担っており、非常用電源の確保などが課題でもある。こういった状況を踏まえ、環境省の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金を活用し、ZEB化改修を実施する。

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