幕張新都心新設小学校の基本設計 校舎棟7000平方m規模に (千葉市)
[2023/8/18 千葉版]
千葉市は、美浜区の幕張新都心若葉住宅地区に新設する小学校について、基本設計の概要を明らかにした。延べ7000平方m規模の校舎棟のほか、屋内運動場や給食室、プールなどを整備する計画。年内に実施設計をとりまとめ、2024年度の着工を目指す。基本・実施設計は千都・能城設計共同体が担当している。
打瀬小学校の過大規模校化を解消するため、美浜区若葉3丁目の幕張新都心若葉住宅地区に小学校を新築する。建設予定地は小学校・公益施設用地を活用し、面積は1万8313平方m。近くでは新たな市立病院の建設が計画されている。
基本設計をみると、施設規模は校舎棟が3階建て延べ6988平方m、屋内運動場が平屋945平方m、給食室が平屋310平方m、プールが164平方m、屋外施設(4室)が平屋85平方m。建物の構造はいずれもS造を想定している。
校舎は普通教室(21室)や多目的室(2室)、特別教室(7室)、管理諸室(16室)、特別支援学級(4室)などで構成し、エレベーター1基を設置する。屋内運動場はアリーナ・ステージのほか、器具庫(2室)、倉庫、トイレなどで構成する。
基本計画では、整備手法について▽直接施工方式(従来方式)▽デザインビルド(DB)▽維持管理を含めるリース▽ECI▽PFI(BTO)──の5方式を比較検討し、従来方式を選定した。
総事業費は35億円規模を概算。市教育委員会によると、事業費の精査を進めているが、建設資材の高騰などの影響により、大幅に膨らむ可能性があるという。
基本計画策定支援業務は明豊ファシリティワークス(本社・東京都千代田区)が担当した。
幕張新都心若葉住宅地区では、居住人口1万人、住宅4500戸規模の新たな街づくりが進められている。指定校の打瀬小学校では、若葉住宅地区全ての児童を受け入れた場合、26年度以降、31学級以上の過大規模校となり、教室不足が発生する見込み。良好な教育環境を確保するため、新たな小学校の整備が求められている。