本庁舎5700平方mで想定 庁舎検討委 水道庁舎は継続利用に(那須烏山市)

[2023/8/17 栃木版]

 那須烏山市は16日、南那須図書館で第3回市庁舎整備等検討委員会(委員長・三橋伸夫宇都宮大学名誉教授)を開催した。今回の会議では、水道庁舎の利活用や新庁舎の規模の想定などについて協議し、水道庁舎は耐水化等の改修を行って継続利用することとした。また新庁舎の規模については、水道庁舎の継続利用のほか保健福祉センターに窓口サービス機能や教育委員会機能を設けることを想定し、おおむね5700平方mとしている。

 市は、災害対策や現在の庁舎の老朽化などに伴い、防災とまちづくりの拠点となる庁舎について、その他公共施設との複合化を視野に新築整備することが望ましいとしており、数十年先を見据えた新たなまちづくりと連携した、一体的な庁舎整備が重要になるとしている。庁舎については本庁方式を採用して烏山地区に整備し、烏山庁舎と南那須庁舎は解体して保健福祉センターは存続させる。

 水道庁舎については、近接する城東浄水場で浸水対策などの改修工事を24年度から計画しており、水道庁舎も新庁舎整備前に浸水対策などを講じる必要がある。このため、改修費用を無駄にしないよう、新庁舎整備後も継続的に利活用することとした。水道庁舎の継続利用にあたっては、耐水化等の改修を実施するとしている。

 新庁舎については、水道庁舎を継続利用し、保健福祉センターに窓口サービス機能や教育委員会機能を設けるパターンで整備を想定していく。委員会での協議では、教育委員会機能を庁舎から分離しても市民生活に大きく影響がないことや、南那須地区に多くある文教施設やスポーツ施設の管理に便利であることから、南那須地区に所在する保健福祉センターに機能を設けることが利点があるとされた。

 必要な延床面積は、総務省や国土交通省の基準を基に算定し、おおむね5700平方mと試算した。駐車場面積はおおむね3600~4000平方m、職員駐車場はおおむね4600~5700平方mとしたが、駐車場は余裕を持たせるべきという意見があったことから、次回会議で改めて面積を示す。

 今後、委員会では候補地などを検討し、10月予定の第5回委員会で候補地案を選定し、11月予定の第6回で基本構想案を協議する。2023年度に基本構想、24年度に基本計画を策定する計画で、基本構想策定支援業務は大日本コンサルタント(東京都千代田区)が担当している。

 市役所烏山庁舎はRC造2階建て・延べ床2038平方mの規模で、1961年に建設され1972年と1981年に増築を行っている。南那須庁舎は76年建設で、RC造3階建て・延べ床3026平方m。保健福祉センターは2000年建設でRC造平屋・延べ床3076平方m、水道庁舎は1993年建設でS造2階建て・延べ床498平方mとなっている。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.