消防署移転で造成設計費 候補地は梶賀高畑0.4ha (8月補正予算案 宮城県 角田市)
[2023/7/29 宮城版]
角田市は28日、一般会計8月補正予算案を公表した。第4号補正は11億6621万円を追加し、総額を155億0264万円とする。道路舗装補修工事費などを追加したほか、角田消防署の移転建て替えに向けて建設候補地に関する測量調査業務委託費を計上。候補地は梶賀字高畑南地区の約4000平方mを想定しており、委託費に用地取得に向けた境界確定測量、造成設計などの業務を盛り込んでいる。
角田消防署は仙南地域広域行政事務組合の施設で、老朽化と施設狭あいに伴い建て替える。用地の確保と造成工事まで角田市が実施し、建屋の設計と建築工事を同組合が担当する計画だ。
市は建設用地の確保に当たって、幹線沿いかつ市街地中心部といった観点から選定を進めており、このほど候補地として市役所東側の梶賀字高畑南の民有地4000平方mを選定。本年度中に用地取得を目指すほか、造成設計に着手する想定で補正予算に関連経費を措置した。
目標では2024年度に造成工事を完了させ、用地を組合に引き渡す。建物の着工は25年度を目標としている。
組合は消防署の建て替えに当たって、水難救助資機材や倉庫の充実を図り、水防拠点としての機能も強化する方針。概算事業費は基本方針の段階で約12億7000万円を試算している。
このほかの補正では、道路舗装事業に工事費2145万円を追加。水道工事に合わせて傷んだ錦町地内の舗装を復旧する。道路改良事業には工事費1147万円、用地購入費351万円を措置。工事は田町地内での道路新設に向けた支障となる住宅の解体・撤去費となる。用地購入は拡幅改良を計画する神次郎地区の市道上ノ沢正覚寺線に関する経費。農林業費には農村地域防災減災事業費として629万円を計上。小原田川(西根地区)の農業用堰について改良を計画しており、測量設計委託費を付けた。
なお、8月定例会は9月30日に同市議会選挙を控えることから、例年より約1カ月早い8月1日に開催する。