文化交流施設の基本構想支援プロポ 八千代エンジを選定 (千葉県市原市)
[2023/7/29 千葉版]
千葉県市原市は28日、五井地区に整備する文化交流施設について、基本構想や基本計画の策定支援業務のプロポーザルを実施した結果、八千代エンジニヤリング(千葉事務所・千葉市中央区)を受託候補者に選定したことを明らかにした。市民会館の機能移転や公共施設の集約・再編を念頭に、市の象徴となる文化交流施設を整備する計画。契約上限額は5746万3193円となっている。
プロポでは、2者が参加表明書を提出。24日の企画提案審査会で審査した結果、八千代エンジニヤリングが評価点320点満点中260・5点の最高得点を獲得したため、受託候補者に選定されている。
同市では、若者や女性の定住を促進し、活力と魅力あふれるまちを実現するため、2022年10月に五井駅周辺の土地利用方針を示す拠点別整備基本計画(五井編)を策定。これに基づき、市街化調整区域の都市的土地利用への転換を含めた、一体的なまちづくりを推進している。
この計画において位置付けた土地区画整理事業施行想定区域内の「文化交流ゾーン」では、市民や民間事業者と対話しながら、市の象徴となる文化交流施設を整備する計画となっている。集約を検討している公共施設は、市民会館のほか、五井公民館、臨海体育館、生涯学習センター、五井認定こども園などを想定している。
同業務では、市民ニーズや実現性を調査し、集約化の方向性を整理する。
基本構想では、今後のまちづくりの方向性などを踏まえ、必要な機能や配置、ホールやアリーナなどの施設規模を検討。それをもとに基本計画では全体面積や施設計画、機能構成、調査・設計費や建設費などの概算整備費、事業スケジュールなどをとりまとめる。
民間活力等導入可能性調査では、民間事業者との対話を通じて、公民連携手法による事業全体のスキームを検討し、望ましい事業手法を整理する。
このほか、文化交流施設検討委員会(仮称)やワークショップ、庁内会議などの開催、パブリックコメントの実施などを支援する。履行期間は26年3月20日まで。