アクアライン6車線化検討を(東京湾環状道路など期成同盟)

[2023/7/25 千葉版]
 東京湾環状道路並びに関連道路建設促進期成同盟(会長・穴澤幸男副知事)の通常総会が24日、千葉市内で開かれた。新湾岸道路の早期計画具体化やアクアライン6車線化の検討などを求める要望書を採択。調整が整い次第、国の関係省庁や本県選出国会議員に対して、要望活動を展開していくことを確認した。

 東京湾環状道路は東京湾岸道路、新湾岸道路を含む第二東京湾岸道路、東京湾アクアライン、東京湾口道路で構成。関連道路は東京外かく環状道路、首都圏中央連絡自動車道、東関東自動車道館山線、京葉道路となる。

 穴澤会長は、東京湾環状道路や関連道路の整備・検討状況を説明し、「湾岸地域のポテンシャルを十分に発揮させ、国際競争力の強化や首都圏の生産性向上、さらなる活性化を図るためにも、整備促進に努めていきたい」と意気込みを語った。

 豊田俊郎国土交通副大臣は、新湾岸道路について、早期着工の実現に向け、一致団結して取り組んでいくことが重要と強調。開通時期を見直す圏央道大栄・松尾横芝間については、早期開通が成田空港の機能強化に必要不可欠との考えを示した。

 要望書では、国道357号東京湾岸道路について、塩浜立体事業や船橋市域の渋滞対策を早期に完成することや、湾岸千葉地区改良(蘇我地区)の着実な整備、検見川・真砂スマートIC(仮称)と併せて検見川立体の事業推進を図ることなどを盛り込んでいる。

 新湾岸道路については、外環高谷JCT周辺から蘇我IC周辺、市原IC周辺までの湾岸部において、多車線の自動車専用道路として、速やかに計画段階評価に着手し、計画の具体化を図ることのほか、本県と東京都を結ぶ区間についても検討を進めることを求めていく。

 東京湾口道路については、実現に必要な画期的な技術開発など調査の重点化を図るとともに、アクアラインの6車線化も含め、交通容量の拡充方策について、中長期視点から検討するよう要望する。

 関連道路については、圏央道・大栄JCT~松尾横芝IC間の早期開通や、外環道・京葉JCTのフルジャンクション化、富津館山道路の4車線化などを求める考えだ。 

 この期成同盟は、京葉臨海地域の交通量に対処できる湾岸道路の早期建設のほか、関連する幹線道路の整備促進を図るため、1968年に設立。県や沿線11市のほか、県経済協議会や県商工会議所連合会、湾岸進出企業会社など23団体で構成している。

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