70工事と77業務を選定 優良工事等局長表彰式を開催 関東地方整備局(関東地方整備局)

[2023/7/21 栃木版]

 国交省関東地方整備局(藤巻浩之局長)は20日、埼玉県さいたま市で2023年度の優良工事等局長表彰式を開催した。優良工事関係は対象工事1068件の中から、優良工事70件(重複受賞除き69社)と優秀工事技術者55人、安全管理優良受注者219社を選定。優良業務関係は対象業務1719件から、優良業務77件(重複除き54社)と優秀技術者77人を選定した。県内事務所からは、延べ数で優良工事・優秀工事技術者表彰が8件と5人、優良業務・優秀技術者表彰で10件10人が受賞。また、安全管理優良受注者表彰は県内企業16社が受賞した。
=3面に本県関係優良工事、優良業務の概要および選定理由

安全管理優良受注者に県内16社

 表彰式で藤巻局長は、受賞者ら敬意を表しながら「受け取った表彰状は、社として、技術者として、協力会社として今後の活力に生かしてほしい。建設業界は働き方改革、担い手確保など取り組む課題も多いが、これからも安全に注意を払い、地域の守り手として活躍してほしい」などと述べ、今後も関東地区のインフラ整備に協力を求めた。

 優良工事等局長表彰の審査は、同局や管内の53事務所から推薦された河川・道路・営繕・港湾・空港の工事や業務の中から、優良工事等選定委員会(港湾空港関係は表彰審査委員会)が審査して決定した。局長表彰の受賞者は、入札契約手続きで企業や担当技術者の技術力評価が優位となる。

 このうち優良工事表彰は、前年度の完成工事を対象として1975年度に開始され、今回で48回目。建設業者の技術向上や円滑な事業の推進を目的に、同局の発注工事を優秀な成績で完成させた業者を表彰している。

 選定方針は、工事成績が優良なものやその功績が顕著なもののほか、建設業の時間外労働上限規制が24年度から適用されることを踏まえ、建設現場の生産性向上や働き方改革に資する効果的な取り組みを行ったものから選定する。

 また優秀工事技術者表彰は、優良工事を担当した現場代理人や主任(監理)技術者から選定しており、1989年に開始して今回で34回目。技術者の誇りと資質の向上を図り、円滑に事業を推進することなどを目的に、管理能力や技術能力、仕事に対する積極性、誠実性などを重点的に審査する。

 優良業務・優秀技術者表彰は1991年度に開始され、今回で32回目となる。その成果や業務への取り組み方が優秀で他の模範となるものを表彰することで、技術力の向上や円滑な事業の推進に資することを目的としている。

 選定方針は、業務の成績が優良なもの、またはその功績が顕著なもののほか、BIM/CIMを活用し受発注者協議や対外説明などに関して効果的な取り組みを行ったものものを表彰する。

 安全管理優良受注者の表彰は、直轄工事の工事事故が増加傾向にあった2001年度から開始され、今回で22回目となる。関東地方整備局発注の全工種(港湾空港部を除く)および港湾土木工事を完成させた者から、累計完成工事量が多く無事故を継続するなど、安全管理に優れた者を表彰する。

 本県からは今回、一般土木工事で▽磯部建設(8件)▽岩澤建設(4件)▽小島土建(4件)▽大協建設(3件)▽中村土建(7件)▽浜屋組(20件)▽東日本土木(8件)-の7社が選定された。

 また、アスファルト舗装工事で▽川上建設(6件)▽浜屋組(3件)▽光洋建設(6件)-の3社、鋼橋上部工事で東綱橋梁(8件)1社、法面処理工事で中村土建(6件)1社、維持修繕工事で▽川上建設(13件)▽阿部工務店(7件)▽浜屋組(10件)▽東日本土木(5件)-の4社が選定された。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.