25市町の公共事業執行状況 6月末で契約率44%(栃木県市町村課)
[2023/7/20 栃木版]
県市町村課は、県内市町が実施する2023年度の公共事業について、6月末までの執行状況をまとめた。契約済額は各団体合わせて777億0900万円で、予算額1954億0200万円に対する契約率は39.8%に達した。また、支払済額は168億9800万円で、執行率は8.6%。なお、前年度同期は予算額2082億7000万円に対し、契約済額918億3400万円で契約率44.1%、支払済額143億8600万円で執行率6.9%だった。
全体の予算額は、前年度から128億6800万円(6.2%)の減少。契約済額は141億2500万円(15.4%)減少し、逆に支払済額は25億1200万円(17.5%)増加した。
事業別の内訳は、普通会計で6月期の補助事業が契約率43.7%、執行率9.5%、単独事業が契約率34.1%、執行率8.0%となる。また普通会計以外の会計は、補助事業が契約率50.7%、執行率7.2%、単独事業が契約率37.3%、執行率9.1%となった。
普通会計を見ると、災害復旧事業費は事業の進捗に伴い、本年度は予算額8500万円と前年度の5億4900万円から84.5%減少した。普通建設事業費は予算額1317億3100万円で、前年度の1499億9000万円から12.2%減少している。
市町ごとの契約率の状況を見ると、最も高かったのは茂木町と那珂川町の各61.8%、次いで鹿沼市の60.0%と、3市町が60%を超えた。このほか、上三川町(54.9%)、益子町(53.1%)、塩谷町(52.6%)、真岡市(46.9%)、野木町(45.2%)、那須塩原市(42.7%)、宇都宮市(41.1%)も含めた10市町が県平均(39.8%)を上回っている。
一方、契約率が低かったのは大田原市の13.5%、下野市の18.6%、高根沢町の21.0%、那須町の21.8%など。60%を超えた市町があった一方で10%台も2市あり、市町間で大きな差が生じている。
前年度同期と比較すると、茂木町は前年度の19.9%から41.9ポイント増加し、那珂川町も同じく28.5%から33.3ポイント、上三川町は29.3%から25.6ポイント増加している。
また執行率は、真岡市が16.7%で最も高く、次いで那須塩原市の15.4%、上三川町の12.2%、矢板市の11.5%までが2桁を超えた。以下、宇都宮市(9.8%)と壬生町(9.1%)までが県平均(8.6%)を越えている。逆に、野木町は0.5%、茂木町は1.0%、那須烏山市は1.3%、市貝町は1.7%にとどまっている。
前年度同期と比較すると、上三川町は3.9%から8.3ポイント、那須塩原市は7.7%から7.7ポイント、真岡市は10.5%から6.2ポイント、壬生町は3.4%から5.7ポイント上回った。一方で栃木市は前年度の12.9%から6.0ポイント、茂木町は5.1%から4.1ポイント、那須烏山市は5.9%から4.6ポイントそれぞれ下回っている。
(2面に市町別契約状況表)