体育館の改築検討 本年度に耐力度調査(宮城県 気仙沼市 気仙沼中学校)
[2023/7/19 宮城版]
気仙沼市は、2024年4月に条南中学校を気仙沼中学校に統合する。気仙沼中学校は安心して使い続けるに当たり、特に老朽化が進んでいる体育館について改築することを最上位目標に掲げている。最終的には耐力度調査を行った上で、予算状況も勘案しながら改築、または長寿命化改修のどちらを選択するか決める。耐力度調査業務は本年度に委託する考え。
気仙沼中学校の既存施設は、体育館がRC造2階建て延べ1781平方mの規模で、1958年に建設され、築65年が経過する。校舎はRC造3階建て延べ1781平方mの西校舎と、RC造3階建て延べ5768平方mの中央校舎で構成。西は61年、中央が85年に建てられた。
体育館は市内で最も古く、保護者からも統合するなら改築してほしいという声が寄せられている。今から長寿命化改修を行えば築100年ほど使用し続けることになるため、市も改築が望ましいと考えている。
改築等に必要な国の補助金を得るには耐力度調査を実施する必要があるため、早ければ6月補正予算で耐力度調査業務の委託費を確保し、同業務を委託する。業務成果を踏まえて実際に改築するかどうかを判断する。
市の学校施設長寿命化計画(2021~56年度)では、気仙沼中学校の中央校舎は大規模改造、東校舎は統合しても中央校舎だけで必要な教室が確保できる場合に解体を検討することにしている。
他の老朽化した学校施設も含め、実際にどのタイミングで大規模改修や長寿命化改修などを行うかは、学校の統合計画も踏まえながら決める。現在の統合計画は第3段階を進めているところだが、新たな第4段階に移行する時期に来ている。
第1~3段階の統合計画について進捗状況を見ると、条南中と気仙沼中を除いた場合、月立小と新城小、大島小と鹿折小、大谷中と階上中の統合が具体化しておらず、先送りされた状態となっている。
気仙沼中の体育館に関しては、統合が決まって継続使用が確実となり、次の統合計画が固まるまで改築などの対策を待っていては安心して使用できないため、統合のモデル校として対策を急ぐ。
生徒数は2022年度時点で、条南中が152人、気仙沼中が124人となっている。統合に向けては5月9日の市議会臨時会で関連条例の一部改正案が可決した。