児童相談所の移転建替 柏と銚子で実施設計公告(千葉県)
[2023/7/19 千葉版]
千葉県は18日、移転・建て替えを計画している柏、銚子の両児童相談所について、実施設計業務の委託先を選定する簡易公募型指名競争入札の手続きを開始した。新施設の延べ面積は順に5000平方m、3600平方m規模を想定している。2024年度までに実施設計をとりまとめ、25年度の着工を目指す。
県の本年度予算では、老朽化した児童相談所の建て替えに向けた実施設計業務について、24年度までに限度額1億4400万円の債務負担を設定している。
同業務では、基本設計の成果を踏まえ、構造や電気設備、機械設備(昇降機)、外構の実施設計のほか、積算や概略工程表の作成などを担当する。履行期限は24年9月30日まで。
応募資格要件として、県建設工事等入札参加業者資格者名簿の建築関係建設コンサルタント業務に登載されていることのほか、業務経験などを求める。19日~31日に応募調書資料、9月26日~27日に入札書をそれぞれ受け付け、28日に開札する。
この入札は一抜け方式の対象案件となる。柏児童相談所、銚子児童相談所の順に開札し、先に落札者となった者は、その後の入札を無効とし、他の応札者から落札者を順次決定していく。
柏児童相談所の建設予定地は、柏市柏の葉の県有地「さわやかちば県民プラザ敷地」の約7600平方m。一時保護定員は34人とし、施設の構造・規模はRC造2階建て延べ4996平方mを想定。工事費は約37億円を概算している。基本設計は千都建築設計事務所(千葉市美浜区)が担当。
銚子児童相談所の建設予定地は、銚子市南小川町の銚子市有地「旧銚子市学校給食センター第一共同調理場敷地」の約4900平方m。一時保護定員は27人とし、施設の構造・規模はRC造2階建て延べ3629平方mを計画。概算工事費は30億円。基本設計は昭和設計(大阪市北区)が担当した。
両施設とも実施設計業務の成果を踏まえ、25年度~26年度に工事を進め、27年度の供用開始を目指している。