東邦技術JVが設計 登米で北上川に輪中堤(北上川下流)
[2023/7/13 宮城版]
国土交通省北上川下流河川事務所は、登米市東和町で北上川左岸上流地区に輪中堤を新設するため、詳細設計業務を東邦技術(仙台支社・仙台市若林区)設計JVに委託する。業務委託に当たっては10日に一般競争入札を開札し、同JVが2477万円で落札した。予定価格は3105万円、調査基準価格が2472万円だった。
同JVの構成員は八千代エンジニヤリング(北日本支店・仙台市青葉区)。入札には同JVのほか8者が参加した。
輪中堤は家屋を取り囲む堤防で、東和町の錦織川端地区と錦織二良根地区に整備する。対象延長はそれぞれ約1kmで、現地盤から7~8mほど盛土して堤防を築き、樋門を1カ所に設ける想定となっている。堤防予定地を通る県道は輪中堤を乗り越すように改良する。
同JVに委託する業務は件名が「北上川下流北上川左岸上流地区堤防等設計業務」。堤防と乗り越し道路の詳細設計や樋門の予備設計をまとめる。履行期間は11月30日まで。
輪中堤の整備に向けては別途、事業計画検討業務、測量業務、地質調査業務を委託する。このうち測量はダイワ技術サービス(仙台市宮城野区)、地質調査は復建技術コンサルタント(仙台市青葉区)が担当する。履行期間は測量が11月30日まで、地質調査が12月15日まで。
事業計画検討業務は、簡易公募型プロポーザルの手続きを公告したものの、参加者なしで中止となったため、「北上川下流狭隘部事業計画書検討業務」として第2四半期に改めて一般競争入札で委託する予定。履行期間は約6カ月を見込む。