新博物館の構想策定 簡易公募型プロポーザル開始(小山市)
[2023/7/13 栃木版]
小山市は12日、新博物館整備基本構想策定業務委託に係る簡易公募型プロポーザルを開始した。この業務は、新博物館の機能・規模・配置などを検討し、同敷地に計画する「間々田のじゃがまいた伝承館」との関係性も考慮しながら基本構想をまとめる。参加表明書や企画提案書などは7月31日から8月9日までに、市公共施設整備課へ持参、または書留郵便や特定記録便で郵送(当日必着)して提出する。なお現地説明会は、21日午前10時から現博物館で開催する。
じゃがまいた伝承館と一体整備
参加資格は、過去5年以内に博物館や博物館に相当する施設の新設やリニューアルで、構想または計画業務を国や地方公共団体から元請けとして受注して完了した実績を持つなどの条件を満たした、市の物品購入等の入札参加資格を持つ業者となっている。複数の事業者によるグループでの参加も可能としている。
業務内容は▽現博物館の現状と課題の把握▽先進類似施設の事例報告▽懇話会の運営支援▽基本理念・活動方針の検討▽新博物館の機能・規模・配置等の検討▽事業費およびスケジュールの試算-など。履行期間は契約締結日から2024年 3月15日まで、提案限度額は990万円(税込み)に設定した。
現在の市博物館は1982年に建設され、建築から40年以上が経過して建物の老朽化に伴う不具合や設備の機能不足、展示の大規模更新の必要性、収蔵庫の不足などの課題がある。このため市は、新たな博物館の整備を検討している。
一方で市は、間々田地区でじゃがまいた伝承館の整備を計画していることから、新博物館を間々田地区で伝承館と一体的に整備することとした。建設予定地は間々田2431番地3で、市道4243号線沿いとなり、間々田中学校や間々田八幡宮にもほど近い。現在の博物館は、北側にある国史跡の乙女不動原瓦窯跡のガイダンス施設を兼ねていることから、改めて利用方法を検討する。
新博物館は23年度に基本構想を策定した後、24年度に用地取得や基本計画を策定する。25年度には基本設計や実施設計を策定し、26年度に着工して27年度以降の開館を目指していく。
プロポーザルは、市職員5人で構成する審査委員会が書類審査や面接審査(プレゼンテーションおよびヒアリング)を実施して、最高合計評価点を獲得した者を最優秀提案者として特定し、審査結果を8月18日にも通知する。
募集要項などは、市ホームページからダウンロードできる。詳しい問い合わせは、市公共施設整備課施設整備係へ。