国道398号沢田工区 石巻バイパスの設計落札 復建技術コンサルに(仙台河川国道)
[2023/7/12 宮城版]
国土交通省仙台河川国道事務所は、「石巻地区外道路設計業務」を復建技術コンサルタント(仙台市青葉区)に委託する。業務委託に当たっては4日に一般競争入札を開札し、総合評価を経て同社が2899万円で落札した。予定価格は3638万円、調査基準価格が2896万円だった。この業務は国道398号石巻バイパス(BP)の沢田工区を新設するため、道路や平面交差点の詳細設計をまとめる。履行期間は2024年2月22日まで。
沢田工区は計画延長が5・8㎞。トンネルが主体で施工に高度な技術を要するため、国道398号を管理する県が国にBP整備を要望し、国が直轄権限代行で整備することになった。
BP道路の起点は石巻市真野地区で、終点が女川町浦宿地区。道路は第3種第2級の2車線で整備する。トンネルを2カ所に設けるほか、橋梁を2基架設する。全体事業費は約240億円を試算している。
ルート案を見ると、稲井小学校や稲井中学校の近くが起点で、そこから東進し、途中で橋長40mの橋梁を架け、県ライフル射撃場より北側付近から延長1480mのトンネルと延長600mのトンネルを設け、その東側の八雲神社より南側付近に延長20mの橋梁を架設し、JR浦宿駅より西側で終点となる。
標準幅員は、土工部の両側歩道区間が15m、片側歩道区間が10・5m、橋梁部とトンネル部がともに10・5m。
「石巻地区外道路設計業務」では、全体のうち延長約2・7㎞の道路詳細設計や、平面交差点4カ所の詳細設計、道路の予備修正設計を作成する。
昨年度は道路の予備設計業務を復建技術コンサルタントに委託した。この業務ではトンネルや橋の部分を除くBP道路に関し、道路予備修正設計や道路予備設計、交差点予備設計をまとめた。
昨年度はこのほか、沢田工区の測量業務のうち、沢田地区をダイワ技術サービス(仙台市宮城野区)、女川地区を三協技術(仙台市青葉区)・佐藤土木測量設計事務所(石巻市)設計JVに委託。地質調査業務は日本工営(仙台支店・仙台市青葉区)に発注した。