思川浄水場を更新 のぎ水道ビジョン 川西配水場も整備構想(野木町)
[2023/7/5 栃木版]
野木町は、計画期間を2023~32年度とする第2次のぎ水道ビジョンや、町水道事業経営戦略の素案をまとめた。これら計画によると、管路の耐震化などの整備のほか、思川浄水場の耐震化や更新、耐震性貯水槽の整備、川西配水場や川田地区増圧ポンプ場の整備などが盛り込まれている。24年度の資本的支出は3億0310万円で、建設改良費は2億5000万円と試算している。
町の水道管路の総延長は約185kmで、石綿セメント管はすべて布設替えを完了している。基幹管路の耐震化率は2.1%に止まっており、老朽管更新、基幹管路や重要管路の耐震化が必要となっている。
安定供給できる強靭な水道に向けては、茨城県古河市との共同施設である思川浄水場の一部施設で耐震性能がないため、耐震化を図る。あわせて老朽化も進行していることから、更新による耐震化も視野に入れる。思川浄水場の整備は、25年度から着手する。
管路についても、被害のリスクが大きい管路を選定し、優先順位付けして更新を進めていく。避難所や野木病院の12カ所の重要給水施設までの配水管は、優先的に更新して耐震化する。
応急給水体制の充実では、思川より西側の地域で災害による落橋が発生した場合に運搬給水が困難となることが想定されるため、耐震性貯水槽や川西配水場への緊急遮断弁の設置を行う。これら整備は、26・27年度に実施する。
健全で持続可能な水道に向けては、県南圏域の事業体や古河市との広域連携広域化、または広域化を検討・推進する。資産管理については、施設台帳システムを導入する。環境保全に向けては、老衰の早期検知が可能なスマートメーターの導入を検討する。
川西配水場や川田地区増圧ポンプ場も、法定耐用年数を超過している設備や計画期間内に更新時期を迎える施設があるため、27~29年度、31年度、33年度以降の整備を構想している。
資本的支出は、24年度が3億0310万円、25年度が3億0218万円、26年度が3億0166万円、27年度が2億9909万円、28年度が2億9653万円、29年度が2億9414万円、30年度が2億9306万円、31年度が2億9390万円、32年度が2億9374万円と試算した。このうち建設改良費は、24年度から32年度まで各年度で2億5000万円となっている。