水辺拠点を新設 次期かわまちづくり計画(八千代市)
[2023/7/1 千葉版]
八千代市は、花見川から印旛沼までの一体的な水辺の利活用を推進する「印旛沼流域かわまちづくり計画」に取り組んでいる。広域的な取り組みをさらに発展させるため、県、千葉市、佐倉市と協議を進め、次期かわまちづくり計画を策定、国土交通省に申請した。次期計画では、県立八千代広域公園周辺に階段護岸や坂路(はんろ)など新たな水辺拠点を整備、周辺環境と調和した水辺空間の形成を目指す。
「かわまちづくり」支援制度は2009年度に国土交通省により創設。かわまちづくりを促進するため、県など河川管理者がハード・ソフト面で支援するもの。
15年3月策定の「印旛沼流域かわまちづくり計画」では、河川管理者である県とともに、印旛沼流域の5市町(成田・佐倉・印西・酒々井・栄)で印旛沼流域の一体的な利活用を推進してきたが、17年3月に同市が加わり、新川を含めた計画に変更された。
八千代市内では、県とともに21年度、船着場やトイレなど休憩施設となるミニ拠点「一里塚(いちりづか)」を阿宗橋付近に整備したほか、今年度は、国道16号沿い「道の駅やちよ(八千代ふるさとステーション)」に隣接する水辺拠点の整備が終了する。
現行計画は、22年度までの計画となっていることから、花見川から印旛沼までの一体的な水辺の利活用を推進するため、次期かわまちづくり計画として、ことし5月に国土交通省に申請書を提出した。新規登録の公表は8月~9月ごろの見込み。
次期かわまちづくり計画は、八千代市のほか、千葉市と佐倉市の3市が推進主体となり、県との連携のもと、24~28年度の5年間で、親水施設や流域のブランド力向上に向け取り組むことで、エリア全体の魅力向上とにぎわい創出をはかる。
親水施設として、県立八千代広域公園周辺に水辺拠点を整備するほか、民間事業者と連携し、カヤックやサップなどの水辺を活用したアクティビティやイベントを開催、情報発信の強化に取り組むことにしている。