来月にも検討会議 警察署の跡地利用 土地利用方針は延期に(栃木市)
[2023/6/28 栃木版]
栃木市は、旧栃木木警察署跡地(室町字室町222-1)の土地利用について、7月にも地元関係者の意見を聞くための検討会議を設置する。市街地整備課によると、当初予定していた7月の土地利用方針の決定は延期する。検討会議は秋ぐらいまで協議を進め、会議の意見を土地利用方針に反映させるとしている。
市は、中心市街地の再生に向けた都市再生整備事業として、15年度に旧栃木木警察署跡地の土地利用事業者をプロポーザル方式で選考したが、採用事業者がなしとの結果となったことから、土地利用の方向性を検討してきた。各種検討や地元団体等からの要望などを基に、土地利用方針案をまとめた。
一方で、地元の商店街組織から市長にスケジュール変更や地元との意見交換についての要望書が提出されたため、当初のスケジュールを変更し、検討会議を設置することになった。市は、パブリックコメントや検討会議での意見を参考にスケジュールを変更し、土地利用方針や民間事業者の募集要項にも反映させるとしている。
土地利用方針案によると、土地利用は▽市による保有(事業用定期借地)▽公共(駐車場)による利用▽民間による利用を軸とした利活用(民間機能導入や民間活力を活用した事業手法)▽暫定的・段階的な利活用-とした。土地利用の基本的な方向性は、観光・交流拠点とし[1]市民が日常的に利用でき、居心地よく過ごせる場[2]観光客が中心市街地を周遊する起点[3]市民と観光客の交流、出会いの場-にする。
導入機能のうち、公共機能は広場、駐車場、子育て支援施設で、民間機能は飲食や物販等の商業施設とし、複合的施設を目指す。土地利用については、最初にどのように利用するかを徹底的に協議した上で、それにふさわしい整備を行う。利活用方法を考えてから整備するという方向性で事業を進め、マネジメントに軸足を置いた都市整備を進めるとしている。