新市場の集客棟 整備運営プロポ公告(千葉県成田市)
[2023/6/24 千葉版]
千葉県成田市は23日、公設地方卸売市場集客施設棟の整備・運営事業者を選定する公募型プロポーザルを公告した。2022年1月に開場した成田市公設地方卸売市場で、消費の拡大に結びつく情報発信拠点、新たな観光拠点の役割を担う施設を整備運営してもらう。事業手法は事業用定期借地権契約。最低貸付料は月190万円。事業期間は貸付開始日から30年以上50年未満。参加申込書を7月28日まで受け付けている。
新生成田市場は、成田空港に隣接する天神峰地区に開場、国内外へ食を提供する日本初のワンストップ輸出拠点としての役割を担っている。集客施設棟については、18年12月に、整備・運営事業者を選定する公募型プロポーザルの手続きを開始したものの、事業提案がなかったことから手続きを中止していたが、インバウンド需要の回復を見据え、事業者の選定を再開することにした。
集客施設棟では、「新生成田市場との連携」「「食」をテーマとした賑わいの創出」「日本の農水産物・食文化に関する情報発信」「地域産業の発展への貢献」の4項目を盛り込み事業を展開。国内外から大勢の観光客を迎え、市場らしい雰囲気のある活気と賑わいを創出してもらう。
建設予定地は、関連食品棟の南側。貸付面積は1万2600平方m。都市計画区域区分は市街化調整区域。容積率200%、建ぺい率60%。
貸付条件は、定期借地権設定契約。事業期間は、貸付開始日から30年以上50年未満とし、事業者からの提案を踏まえ協議により決定する。最低貸付料は月190万円。保証金は貸付料の12カ月分。
事業用地内に普通乗用車150台、大型バス8台程度が駐車可能となる駐車場を確保すること。立体駐車場の整備も可。駐車場の整備費用は事業者が負担する。
交通については、卸売市場と成田空港を結ぶシャトルバスが1日26便、市役所から卸売市場を経由して大栄支所に向かうコミュニティバスが5便運行されている。
市では、来場者増加に向けて、集客施設棟事業用地前面付近の防音林に空港滑走路が見渡せる展望デッキの整備を検討している。
応募資格は、単独の法人または複数の法人で構成されるグループ。優先交渉権者に決定後、構成企業を追加することは可。ただし、構成企業を追加する場合、市から承諾を得ること。
参加申込書を7月24日~28日に受け付け、参加資格審査結果を8月9日に通知。事業提案書を10月10日~13日に受け付け、プレゼンテーション・ヒアリング審査を11月に実施、優先交渉権者を決定する予定だ。