取手庁舎をLED化 市道の道路改良工事に1.5億円(取手市補正)
[2023/6/17 茨城版]
取手市は定例市議会に、本年度の一般会計補正予算案3件を提案し、原案通り議決を得た。当初提案した補正第3号では5億0207万円、補正第4号では9億0360万円とそれぞれ追加したほか、最終日には物価高騰などを受けて6億8157万円を追加する補正第5号が追加提案され、総額を431億2958万円とした。このうち、補正第4号では、骨格予算に対する肉付け事業に5億7673万円を編成し、庁舎のLED化改修事業費に1億1000万円、米ノ井弁才天(市道0203号線)の道路改良工事費などに1億5800万円などを確保するほか、戸頭公民館の空調設備改修工事では実施設計がまとまったため工事費5247万円を計上している。
今回の補正予算では、市長選の影響により当初予算を骨格予算としたことから計上を見送っていた政策的な事業や、交付が見込まれる補助事業、当初予算編成の状況変化に対応するための事業などを計上している。
このうち、骨格予算に対する肉付け事業では、公共施設整備事業として、取手庁舎LED化改修事業やグリーンスポーツセンターエレベーター改修事業など4事業を予算化。市道改良事業では、米ノ井弁才天や井野団地外周道路(市道0115号線他)など5路線、都市排水整備事業では、稲雨水幹線など4地区、学校施設整備事業では、戸頭小学校と藤代南中学校のバリアフリー改修設計の2件を計上した。
このうち、取手庁舎LED化改修事業では、22年度につくば建築設計事務所(龍ケ崎市)で実施設計を策定した。対象は、寺田の本庁舎敷地内にある本庁舎と新庁舎、議会棟となる。今後は、市全体の公共施設に対する省エネ化への計画をまとめ、優先順位を付けながら対策を進めていくもようだ。
また、米ノ井弁才天の道路改良工事では、延長220mで道路改良工事などを行う。当該区間は、国道294号から取手グリーンスポーツセンターなどを結んでいるが、区間中に見通しの悪い箇所があることから、拡幅工事を実施する。
戸頭小学校と藤代南中学校のバリアフリー改修工事は、バリアフリー法に基づき、基幹校となる両校で対策を図るもの。戸頭小学校ではバリアフリートイレや昇降口のスロープ設置などを行うほか、藤代南中学校ではバリアフリートイレの設置とエレベーター棟の設置工事を行う計画だ。
このほか、認定こども園整備費補助金に2189万円を計上し、光風台幼稚園が実施する施設内のトイレ改修工事等に対して補助を行う。市営南住宅(1965年建築、木造平屋2棟4戸)では、全ての居住者が退去し、地域からも解体要望が寄せられているため、解体工事費1005万円を確保する。戸頭公民館の空調設備改修工事では、伊沢綜合建築研究所(取手市)に委託していた実施設計が完了し、概算工事費が算出できたことから工事費5247万円を計上している。
なお、双葉地区を中心に、今月初旬の豪雨で発生した災害に対する対策費については、今月末から来月上旬にも予算措置を行う見通しとなる。