日光職安の外壁など改修 事業概要 県内事業費に1.2億円(宇都宮営繕)

[2023/6/16 栃木版]

 国交省宇都宮営繕事務所は、2023年度の事業概要を公表した。県内の事業は、引き続き鹿沼公共職業安定所の空気調和設備改修工事を進めるほか、新たに宇都宮第2地方合同庁舎の自動火災報知設備改修や日光公共職業安定所の外壁改修工事に着手。宇都宮第2地方合同庁舎は2カ年で、日光公共職業安定所は単年でそれぞれ施工する。

 宇都宮営繕事務所は、本県および茨城県(つくば市を除く)を管轄区域とし、国機関の建築物などの施設整備や保全の指導を行っている。本年度当初の全体事業費は7億3900万円で、前年度の10億7900万円を3億4000万円下回った。内訳は、官庁営繕事業が4000万円(前年度2億4300万円)、支出委任事業が6億9900万円(同8億3600万円)となっている。

 このうち県内の事業費は、官庁営繕事業が4000万円(前年度2億4300万円)、支出委任事業が8300万円(同1億6700万円)の合計1億2200万円(同4億1000万円)。なお、茨城県内には本年度、支出委任事業のみ6億1700万円(前年度6億6900万円)を配分している。

 県内の主な事業を見ると、官庁営繕事業では宇都宮第2地方合同庁舎(宇都宮市)の自動火災報知設備改修に本年度から着手し、24年度までの2カ年で施工する。庁舎はSRC造地上6階地下1階建て約7600平方m、別館はRC造2階建て約800平方mの規模で、第3四半期の発注を予定する。

 支出委任事業は、22年度に引き続き鹿沼公共職業安定所(鹿沼市)の庁舎の空気調和設備改修工事を実施するほか、新たに日光公共職業安定所(日光市)の庁舎の外壁改修や便所改修工事を実施する。

 鹿沼公共職業安定所の事務庁舎はRC造2階建て延べ約500平方mの規模で、空気調和設備改修一式と、これに伴う建築改修および電気設備改修各一式の内容。日光公共職業安定所はRC造平屋、約300平方mの規模で、第1四半期に公募型指名競争入札で発注し、約7カ月の工期で施工する。

 なお、茨城県内は支出委任事業で、涸沼水鳥・湿地センターの展示施設と観察施設の新営工事を昨年度に引き続き実施する。展示施設は茨城町に木造平屋約400平方m、観察施設は鉾田市に木造3階建て延べ約330平方mの規模で計画し、本年度の事業完了を目指す。

 また、新規で農林水産研修所つくば館水戸ほ場(茨城県水戸市)の車庫、渡り廊下新営や古河労働総合庁舎(茨城県古河市)の庁舎新営、龍ケ崎公共職業安定所(茨城県龍ケ崎市)の空調設備改修工事を実施する。

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