水道耐震化が12.6%増 23年度生活基盤施設耐震化等補助金(宮城県環境生活部)

[2023/6/8 宮城版]
 県環境生活部は、2023年度生活基盤施設耐震化等補助金を決定した。補助の対象は県と18の市町で総額は前年度比12.6%増の9億6195万円となった。管路耐震化の「水道管路緊急改善事業」は前年度比27.6%増の8億0767万円で、気仙沼市では新規申請で7路線を対象に管路の更新に着手する。

 内示額は別表のとおり。補助金は、国の生活基盤施設耐震化等交付金を活用する。市町村など水道事業団体が行う事業を県が国に申請し、内示後に県が配分する。老朽管更新などの水道施設等耐震化事業は、補助対象が基幹管路(導水管・送水管・配水管)で補助率は事業費の5分の2から3分の1。

 気仙沼市はこれまで、補助対象外の配水支管で対策を行っていた。新規に1億0530万円が決定した。気仙沼市では「水道管路緊急改善事業」に1億0535万円が決定した。補助率は3分の1。同事業で石綿セメント管やダクタイル鋳鉄管の耐震化に着手する。仙台市は塩釜市との共同浄水場整備に向けた基本設計費に15433万円が決定した。栗原市は22年度で新規区間の老朽管更新費を実施し、舗装本復旧などに1億円が決定した。

 蔵王町は点在する監視システムを中央で管理できるよう、継続事業で新システムの構築に取り組む。県分はすべて大崎広域水道分の工事費が決定した。基幹水道構造物の耐震化事業では5事業体が浄水場の耐震化を行う。

 申請・交付がない市町村などは、実施事業が配水支管など補助対象外のため、申請を見送った。同交付金は年3回、申請を受け付け、追加交付している。

■生活基盤施設耐震化等補助金の内示額
事業主体 交付事業区分(小) 内示額
仙台市 重要給水施設配水管 1203万6000円
重要給水施設配水管 809万円
基幹水道構造物の耐震化事業(補強) 312万5000円
基幹水道構造物の耐震化事業(改築・更新) 112万5000円
水道施設再編推進事業 1543万3000円
石巻地方広域水道 基幹水道構造物の耐震化事業(補強) 922万9000円
基幹水道構造物の耐震化事業(補強) 1296万9000円
塩釜市 水道管路緊急改善事業 5452万4000円
基幹水道構造物の耐震化事業(補強) 4万3000円
水道管路緊急改善事業 255万3000円
気仙沼市 水道管路緊急改善事業 1億0535万円
白石市 水道管路緊急改善事業 161万3000円
角田市 重要給水施設配水管 468万円
多賀城市 重要給水施設配水管 3410万円
岩沼市 水道管路緊急改善事業 657万8000円
登米市 水道管路緊急改善事業 1億8333万3000円
水道管路緊急改善事業 3593万3000円
栗原市 水道管路緊急改善事業 1億円
大崎市 水道管路緊急改善事業 7165万3000円
重要給水施設配水管 2769万1000円
蔵王町 水道管路緊急改善事業 1398万1000円
水道事業におけるIоT
・新技術活用推進モデル事業
2500万円
川崎町 水道管路緊急改善事業 1250万円
丸森町 基幹水道構造物の耐震化事業(改築・更新) 83万円
亘理町 水道管路緊急改善事業 3254万9000円
大郷町 水道管路緊急改善事業 1639万8000円
美里町 水道管路緊急改善事業 2100万円
南三陸町 水道管路緊急改善事業 3169万3000円
県企業局 水道管路緊急改善事業 1億1795万円

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