校舎など耐力度調査 大塩小学校/長寿命化手法を判断(宮城県 東松島市)

[2023/6/6 宮城版]

屋上と外壁を改修する本庁舎

屋上と外壁を改修する本庁舎

 東松島市は5日、6月補正予算案を発表した。一般会計は1億9460万円を追加し、総額を236億0800万円とする。主な事業費は、大塩小学校の校舎と体育館の耐力度調査業務委託費に592万円、柳の目地区の住宅地開発に向けた基本計画策定業務委託費に900万円、市役所本庁舎の外部改修工事費に1450万円を充てるなどした。

 大塩小学校は、所在地が大塩字中沢下5で、RC造3階建て延べ1450平方mの校舎1、同507平方mの校舎2、RC造平屋520平方mの体育館などが設けられている。建築年度は校舎1が1971年、校舎2が88年、体育館が76年。

 学校施設長寿命化計画(2019~35年度)の実施計画では、2028年度から2カ年かけて改築事業の工事を進める予定になっている。実際に改築するかどうかは耐力度調査の結果を踏まえて判断する。場合によっては長寿命化改修や大規模改修になる可能性もある。

 柳の目地区は、県石巻合同庁舎の西側に位置する北工区を産業用地に造成済みで、ほかに約9.6haの中工区と、約2.5haの南工区がある。中工区は民間の開発事業者が主導して商業・業務施設を整備する計画。南工区は市が宅地開発を目指しており、本年度に開発基本計画策定業務を委託し、実際に市が実施するべきかどうかも含めて開発手法などを検討する。

 矢本地区の市役所本庁舎は、RC造3階建て延べ4747の規模。今回の予算を活用して、屋上全体と東側半分の外壁を改修する。屋上は主に笠木の劣化、外壁はひび割れによってそれぞれ雨漏りする状態になっている。6月補正では工事費のほか、工事監理業務委託費に99万円を計上した。

 6月補正ではこれ以外に、里浜漁港の改良助成工事費に880万円、南赤井小学校の防球フェンス設置工事費に573万円、移住定住促進施設のエアコン設置工事費に396万円を盛り込むなどした。

 当初予算で債務負担を設定していた大曲小学校の北校舎解体事業費は、債務負担を廃止し、代わりに2カ年の継続費を組んだ。年割額は2023年度が8210万円、24年度が1億2390万円。

 予算案は8日開会の市議会6月定例会に提出する。

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