地下歩道の設計着手 東海神駅に接続(船橋市)
[2023/6/2 千葉版]
船橋市は、地下横断施設設計業務の委託事業者を選定する一般競争入札を公告した。都市計画道路を横断、東葉高速線・東海神駅(地下駅)につながる地下横断歩道を整備する。税抜きの予定価格は2808万円。履行期限は2024年3月まで。概算事業費や工程表などをまとめてもらう同業務の成果をふまえ、着工時期を検討することにしている。
市は、船橋駅周辺の渋滞対策として、海神2丁目の東海神駅周辺で、南北の道路ネットワークを担う「都市計画道路3・3・7号南本町馬込町線」の整備を進めている。計画延長は397m。幅員は20~40m。事業費約45億円。用地取得率は約8割。
同区間は、幹線道路として多くの交通量が見込まれており、駅前にはバスレーンを整備するなど幅員も特に広くなることから、交通の円滑化を目的に地下横断歩道を整備、歩行者の安全を確保する。また、東側横断施設にエレベーターとエスカレーターを各1基設置、バリアフリー化を図る。
主要構造は、RC造地上1階・地下1階。自転車道用スロープは設置しない。
都市計画道路の事業期間は、来年3月までの12カ年だが、地下横断施設の整備などに伴い延伸する見込みだ。
参加資格では、経験として、地下横断施設、エレベーター、エスカレーターの設置に伴う設計業務の履行実績を求めている。
入札書を14日~19日に受け付け、21日に開札する。
同区間では、都市計画道路の整備とあわせて優先的に無電柱化を推進、快適な歩行空間を確保することも計画。今年度は、地下横断施設の設計のほか、地質調査と道路詳細設計、電線共同溝詳細設計の各業務を委託する。
なお、東海神駅の北側では、即効性な渋滞解消対策として県道9号船橋松戸線との暫定的な交差点改良工事を進めており、夏ごろの完成を見込んでいる。